大河ドラマ「真田丸」第19回“恋路”
大河ドラマ「真田丸」第19回“恋路”
NHK総合 5月15日放送
サブタイトルから苦手な回になるかと思ったのですが、若い人たちの運命の転換期となる、やはり観逃せない回でしたね。
自由奔放に見える茶々(竹内結子)が、秀吉(小日向文世)の思惑に流されそうになりながらも、胸を張って立ち向い、自分の人生を切り開こうと覚悟を見せる姿が胸を打ちます。
でも、信繁(堺雅人)との蔵の一件は、ハラハラドキドキしました。
“日の本一幸せなおなご” を約束されたはずの女性の、波乱万丈の人生が本格的に始まるんですね。
庭の桜の花びらが散るシーンが多くて、素敵でした。
茶々が信繁に最後に送った山吹の花一輪の押し花が、何とも切なかったのですが・・・。
それを食べてしまうきり(長澤まさみ)には、いつもならウザイ!とか思うところですが、どこかホッとしたのは私だけでしょうか。
“離れ離れになっても、いつか戻ってきて、私たちは同じ日に死ぬ” という茶々の言葉が重かったせいかもしれません。
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秀吉から茶々のことを相談されたり、戦さ仲間と言われたりした寧(鈴木京香)の複雑な想いが何とも言いようもなく、切ないですね。
大前提として、大切な人と思われていても・・・。
そんな複雑な想いを表現する京香さんが素敵です。
何といっても凄いのは、秀吉の小日向さんですけどね。
このところ、小日向さんの独壇場のような気がします。
その表情に隠されて、笑顔でも怖さがありますし、こちら観る側にも緊張感が走ります。
茶々の口説き方が真に迫りすぎて、凄すぎて、圧倒されました。
いつも無表情の大蔵卿局(峯村リエ)が、秀吉嫌いであることが明らかになり、何だかホッとして、笑ってしまいました。
一方、無理難題を受け入れざるを得なくなってしまった信幸(大泉洋)。
家康(内野聖陽)から、本多忠勝(藤岡弘、)の娘・稲(吉田羊)との婚姻を迫られてしまう。
お互いの駆け引きで、父・昌幸(草刈正雄)さえ、受け入れる状況になってしまっています。
政略のために人をモノのように動かす、この時代はやはり凄いですね。
吉田さんと藤岡さんの父娘のやりとりが、なぜかコントのように見えてしまいました。
それにしても、正室のこう(長野里美)が気の毒すぎて、来週は観るのが辛いです。
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