大河ドラマ「真田丸」第20回“前兆”
大河ドラマ「真田丸」第20回“前兆”
NHK総合 5月22日放送
松(木村佳乃)と真田一家の感動的な再会シーンで、“みんな一緒に暮らせるのですね” と言ったこう(長野里美)。
信幸(大泉洋)に離縁を言い出され、一家との別れのシーンには思わず泣かされました。
それにしても、家族が一堂に会したところで、昌幸(草刈正雄)が責任を信幸に負わせてしまういい加減さには呆れるばかりでしたね。
さすがに、久々登場の佐助(藤井隆)にまで、手紙を託すのに抵抗される始末で・・・。
軽くボケをかましたように語りかけた松の言葉も “生きてさえいれば、きっと良いことがあります” には、彼女の体験から重みを感じさせました。
こうは里に帰るという話になっていて、確か側室に降格?と聞いたことがあったので、えっと思ったものです。
それが、稲(吉田羊)との婚礼の夜のシーンで、あんな展開に・・・。
思わず笑ってしまったのですが、泣いたり笑ったり忙しいオープニングになってしまいました。
侍女になったこうが、とても元気なのが、何だか嬉しかったものです。
最初の頃と比べると、健康的になりましたよね。
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楽しかったシーンは、寧(鈴木京香)と阿茶局(斉藤由貴)茶々(竹内結子)まででしたね。
女同士の、表面上は和気藹々と見せての会話が、それぞれに何とも強かさを感じさせて、面白かったです。
それ以降は、もう秀吉(小日向文世)の恐ろしさが全開でした。
小日向さんの秀吉はどこまで行ってしまうんだろう、とただただ驚くばかりでした。
茶々が懐妊して、喜びの秀吉に対する落書き事件。
犯人探しを命じられた信繁(堺雅人)は、まるで現代の探偵みたいでしたね。
罪の無い大勢の門番たちが処刑されるという、とどまらない秀吉の怒り。
亡くなった一人を犯人にして収めようとしても、治まらない怒りは、意見をする三成(山本耕史)に切腹を申し付けるという、エスカレートしていくばかり・・・。
秀吉一途だった三成の苦悩が浮き彫りになってきた回でもありましたね。
少し前から、違和感を覚え始めている様子が見えてはいましたけど・・・。
秀吉の恐怖は、落書きそのものではなく、そこに民の声を感じたから、との三成の考え方に今後ますます苦悩していく彼が見えてしまいますね。
寧の登場(次いで茶々も)で、その場は治まりました。
寧の存在は大きいですね。
秀吉の怖さも弱さも全部理解していて、手綱を取れるよき助言者となっているその姿勢に、誰かが “豊臣側の良心” と書いていたのを納得しました。
一瞬、彼女のほうが天下人にふさわしいと思えたのですが、秀吉を “昔から怖い人。そうでなければ、天下など取れない” と語っていて、その何もかもわかりすぎるほどわかっている人であることに敬意を感じるばかりですね。
最近はほとんど秀吉の小日向さんの独壇場という感じです。
今回は、それに寧の鈴木京香さんの存在が大きかったですね。
クールな仕事人間に見えていた三成の、人となりがクローズアップもされていましたし・・・。
豊臣側を描けば描くほど、その悲劇性が大きくなるわけで、今後もますます見逃せません。
どうしても信繁の存在が薄くなっていますが、個人的には群像劇だと思っています。
信繁の活躍は、かなり後半になるようですし・・・。
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