旬の花時計


過去記事一覧

  • 各カテゴリーページの
    最後をご覧ください。

月別・カテゴリー別バックナンバー

ブログ内検索


  • カスタム検索

参加ブログランキング

« 大河ドラマ「真田丸」第19回“恋路” | トップページ | 大河ドラマ「真田丸」第20回“前兆” »

「あさイチ」インタビューの樹木希林さん

   

 

19日のNHK「あさイチ」では、樹木希林さんへのインタビューコーナーがありました。   
新コーナーで、テーマは “女の道しるべ” とか。    
   
有働さんがインタビューした内容は、夫婦関係と病についてで、まとめると以下のようです。
・夫は私の「重し」
・「いつでも死ぬ」ので、すべてを面白がる
・自分の人生を「使い切る」      

第1回目に樹木さんを選んだのは大正解だったと思います。    
素敵な言葉、印象的な言葉に溢れていました。    
感じ入ってしまって、長々とした文章になりますので、あしからず。    
   
ご主人・内田裕也さんとのエピソードは興味深かったですね。    
40年以上の夫婦生活で、実際に一緒だったのは3ヶ月くらいだったとか。    
勝手に離婚届を出されて、裁判に持ち込んだときの気持ちについて・・・。    
“ちょっと失礼だな、と思って・・・。    
うやむやにしていると、お互いの人生がうやむやになっちゃう”    
どんなときにも、冷静に相手のことも考えられる樹木さんに、魅入られました。    
   
破天荒とか破壊性があるのは自分のほう、とも語っています。    
そんな自分が徐々に修正されていく、夫がいることで重しになっているのが有難いと・・・。 
有働さんに対して、“ひとりでいて、泣いているのが楽しみ” と笑いを誘いながら、“家族でいることで鍛えられていく。覚悟ができる” と・・・。   

                     
         
         

樹木さん、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というコピーの広告に出ていたんですね。
こちらも病気がちで、年齢的にも、常に “死” を考えてしまう状況にあるため、一番興味深い話になりました。    

がんを経験した40代女性の “死について頭から離れない。どうしたら明るく生きられるか” という問いに・・・    
全身がんの樹木さんは、“がんと闘っている感覚が無い。がんは正常細胞がちょっと多くなったものと考えているから・・・。違うものが増えたのではなく・・・”    
現在、がんをピンポイントでとらえる、そんな治療を受けているのだとか。    
がんよりも喘息のほうが辛いようです。

                           
          

 

   
死というものは、誰でも訪れるもの。    
がんになると、「いつかは死ぬ」から「いつでも死ぬ」になる。    
「いつでも死ぬ」と思うと、生きている間、面白がりたい。    
面白がって、生きていく。    
   
現在よりも、62歳のとき、網膜はく離になったときに絶望した。    
生活習慣を変えようと立ち直った。    
こうなる原因があるはず。    
自分の生活を変えると、心も自然と変わってくる。    
   
“死は怖くないですか?” の質問に・・・。    
死は恐れるものではなく、当たり前に来るもの。    
日常、家族で死を見ることが無いので怖く感じる。    
そばで見ているとそんなに怖いものではない。    
普通の死を迎えられるがんは上出来。    
   
一つのエピソードを語ってくれました。    
父親の最後のとき、機械が示す線が平らになったり、波になったり・・・。    
その繰り返しに、娘が「パパ、死ぬの?死なないの?どっちなの。どっちかにしてよ」と・・・。
“極限まで行っちゃうと、死はおかしいのよ”    
   
私も、このエピソードを聞いて、思い出した話(宮子あずささんの著書より)があります。    
年の暮れに父親が死に、そこでつい「年賀状、出しちゃったよ」とつぶやいてしまった息子。
泣き笑いの光景が見えるような気がしたものです。    
   
樹木さん、娘婿の本木雅弘さん(映画「おくりびと」に出演)に “家で死にたいか。病院で・・・” と聞かれたそうです。    
死ぬ姿を見せるのも親の務め、と語っています。

                           
                 

   
最後に、大切にしている言葉として「覚悟(覚は旧字体のもの)」を筆字で書いてくれました。
“覚” も “悟” も “さとる” という意味。    
仏教の言葉にある「端座して実相を思え」    
“どうしてこう辛いことになっちゃったんだろう” と端座して振り返ってみると、原因は自分ではないのかと思うと、“覚悟” という言葉に繋がっていくのではないか、と・・・。    
   
映像の最後では、映画撮影後にもらった使い古した靴下(毛玉がついていた)を切って、掃除用具に履かせていました。    
“使い切る” ことを大切にしているようです。    
語る樹木さんのゆったりとしたブラウスとチョッキ?姿は、とても趣味のよさ、上品さが伝わってくるものでしたね。    
   
樹木さんのインタビュー記事をよく読んでいるし、問答したこともあるという、ゲスト・コメンテーターの水道橋博士さん。    
“生活態度がきれい。芸の極みに達していて、病もあって生と死の間のところにいて、このまま即身仏になるのではないか、というぐらい達観されていて・・・。だから、言葉がすべて響くんですよ” と・・・。    
また、“樹木さん、徳が高くて、ヨーダ(映画「スター・ウォーズ」)にしか見えないんですよ。すべてに答えがある”    
笑わせながらも、的を射ているようで、彼をこれまでとは違った目で見てしまいましたね。

                           
          
      SWITCH(vol.34 no.6)
          
            

20日の「ぴったんこカンカン」(TBS)も楽しみました。    
安住紳一郎アナも小澤征悦さんも、樹木さんに振り回されっぱなしで、こちらは声を出して笑いっぱなし状態でした。    
夫を亡くした友人からもらった男性用下着などをはいていたり、2000円入りの財布でおごってくれたり、山登り用の靴の先に内田と書いてあったり・・・。    
   
本木さんのワイシャツを自分で作り変えたものを着て、赤い和風模様?のネクタイをしていましたが、これがまた、何とも洒落ていて素敵なんですよね。    
頼む食事も食べきれる量を頼んだりしていますが、これも又無駄をしない “使い切る” 精神ですね。    
決してケチではなく、“始末” という言葉が思い浮かぶ、そんな生活姿勢に感じます。

番組に登場した知人はまったく世界が違っていて、樹木さんの交際範囲の広さを感じさせました。
その人を含めて、個性的でいながら、どこか品の良さを感じさせる友人が多いのは、樹木さんそのものの性格とか生き方を映しているような気がしますね。    
   
今は、映画「海よりもまだ深く」公開のキャンペーンで、とにかく出ずっぱり状態ですね。    
確か、カンヌ国際映画祭会場の映像でも見かけました。    
体調は大丈夫なのでしょうか。    
映画のワンシーンでのセリフ “幸せってのは何かを諦めないと手にできないものなのよ” も印象的でした。    
   
以前から気になっていた人ではありますが、今回は感激のあまり、アマゾンやヤフオクで関連本を買い漁っているところです。

 

<関連記事>   
「ボクらの時代」樹木希林さん  2008.7.4.    
樹木希林さん「笑っていいとも!」出演  2009.3.4.    
樹木希林さん&夏木マリさん  2011.8.20.    
又吉直樹(ピース)さん 芸人と芥川賞作家の間で  2015.7.24. 

 

         
         

わが母の記

         
         
 
 
        

      

« 大河ドラマ「真田丸」第19回“恋路” | トップページ | 大河ドラマ「真田丸」第20回“前兆” »

テレビ雑感」カテゴリの記事

amazon


スポンサーリンクⅠ


楽天


スポンサーリンクⅡ



無料ブログはココログ