大河ドラマ「真田丸」第22回“裁定”
大河ドラマ「真田丸」第22回“裁定”
NHK総合 6月5日放送
オープニングから、秀吉(小日向文世)を前にして、真田・信繁(堺雅人)、北条・板部岡江雪斎(山西惇)に徳川・本多正信(近藤正臣)が参加しての裁判劇。
実際にこのようなシーンがあったのかどうかはわかりませんが、緊張感があって面白かったですね。
山西さんのこんなに迫力のある演技をはじめて観たような気がします。
どうしても、 “ひまか?” (「相棒」角田課長)の印象が強すぎますから・・・。
受ける堺さんも若者らしい真っ直ぐさで、やっと出番が来た、という感じでした。
出演:山西惇 |
信繁の若さに味方した正信も、舌鋒鋭かった江雪斎も、戦さになることだけは避けたかったんですよね。
話し合いで物事が解決できる時代になってきた、と観ているこちらも思ったんですが・・・。
昌幸(草刈正雄)が実戦体質から抜けられないのが何だか哀れに感じてきたものです。
北条氏政(高嶋政伸)なども時代の流れを読む力が無かったということでしょうか。
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高嶋さんの氏政がその後を考えると今の強気が何とも切ないですが、何事も北条のためと、必死な江雪斎も切なかったですね。
何といっても、秀吉に後を任されたいい人・秀次(新納慎也)が、これまでに無く見事な指摘をしてみせて、なぜだか嬉しかったものです。
登場人物ひとりひとりにちゃんと印象を持たせてくれる、三谷幸喜さんの脚本は素晴らしいですね。
それにしても、真田が優勢となり父子で喜んだ直後に、大戦さを避けるため沼田を北条へと頭を下げる三成(山本耕史)。
それを泣く泣く受け入れても、結局は北条の行きすぎで状況は戦いへと・・・。
秀吉の天下統一は平和にではなく、やはり戦いで、ということですね。
せっかく話し合いで決まるかと思えたのに、そうそう簡単に時代は変わらないんですね。
結局、真田も北条も秀吉の手のひらの上で転がされていたようなものですか。
氏政が伊達との盟約がある、と言っていて、伊達政宗の登場を知りました。
地元民として嬉しいです。
公式サイトを覗いたら、すでに伊達家枠が出来ていました。
二人だけですが、このドラマの最後の最後に重要な役回りをするはずですものね。
緊張感のある回で、コメディ部分が少ないかなと思ったものの、結構ありました。
片桐且元(小林隆)の説明ボード?に、きり(長澤まさみ)の差し入れ、矢沢頼綱(綾田俊樹)の乱心、などなど。
コメディ・シーンではないですが、信幸(大泉洋)が毅然とした態度で舅・本多忠勝(藤岡弘、)の信頼を得るシーンがありました。
一番気に入ったのは、佐助(藤井隆)が京への日数をどんどん削られていくシーンですね。
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歴史秘話ヒストリア 真田幸村編 徹底解明! これが“真田丸"だ 〜地中に残された幻の城〜 [渡邊あゆみ]
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