大河ドラマ「真田丸」第23回“攻略”
大河ドラマ「真田丸」第23回“攻略”
NHK総合 6月12日放送
今回は、秀吉(小日向文世)による北条攻め。
長い間ドラマの外にいた感のあった北条が、一段とクローズアップされた回でしたね。
登場人物(それも去りゆく人物)に必ず焦点をあててくれる脚本(三谷幸喜)はさすがです。
北条側といえば、氏政(高嶋政伸)、氏直(細田善彦)、板部岡江雪斎(山西惇)の3人だけですが、それぞれの必死の思いが交錯して、見ごたえがありました。
滅び行くものの悲哀さえ感じさせましたね。
戦いか降伏か、家臣たちが集まってもなかなか結論が出ない、小田原評定という言葉は、このあたりのことでしょうか。
それにしても、戦場に茶々(竹内結子)や出雲阿国(シルビア・グラブ)、千利休(桂文枝)まで呼ぶというのも、時間的にはのんびりした(せざるを得ない)時代だったのだと改めて感じましたね。
手紙のやり取りでの敵同士の意思確認など、かなり忍耐とその間の緊張を迫られる時代だったのだとつくづく思います。
木の上の軍隊 出演:山西惇
今回、信繁(堺雅人)が大いに期待されていて、重要な役割を担わせられていましたね。
史実でも、敵の北条を説得に行ったのでしょうか。
しょっちゅう背負っていた黄色い袋状の布は、伝令係ということだろうとは推測したのですが、ちょっと調べてみました。
勉強になりますね。
“背中に背負う袋状の物は「母衣」(ほろ)です。
これは後方から矢を射かけられるのを防ぐとする武具で、これを使用できる武将を「母衣衆」といいます。この「母衣衆」は主君直属の使番(伝令将校)が用いるもので、伝令・偵察・戦功の監察など武功・器量ともに優秀な者(エリート)が選抜されています。”
<YAHOO!知恵袋 より>
北条攻めを任せられた石田三成(山本耕史)が、机上の軍略には長けていても、実戦経験がなく、これまでになく苦悩する姿なども見られました。
上杉景勝(遠藤憲一)も久しぶりの登場で、信繁に対する後ろめたさもあってのことか、元気が無かったですね。
同じく久しぶりなのに、直江兼続(村上新悟)にセリフはありましたか?
一番驚いたのは、初登場の伊達政宗(長谷川朝晴)にまったくセリフが無かったことです。
ナレーションだけで終わらなかっただけでも良かったのかもしれませんが・・・。
地元なので期待したのですが、このドラマの最後の最後に期待しています。
信繁の最後にとっては、かなり重要な人物のはずですから・・・。
でも、登場するのは片倉景綱(ヨシダ朝)だけで、ナレーションだけだったりして・・・。
三成が担当することになったけれども、なかなか落ちない忍城とは、小説や映画の「のぼうの城」のことなんですね。
観ていなかったので、ビデオを借りてこようかと思っています。
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今回、なぜかドキッとしたシーンが2箇所にありました。
信幸(大泉洋)の前に突然現れた出浦昌相(寺島進)と佐助(藤井隆)。
北条と組んで秀吉を倒そうと、とんでもない話を持ちかけてきます。
もうひとつが、ラスト、信繁が北条の説得のために行った敵地で、危ういところを引っ張られた相手が、久しぶりに登場の義兄・小山田茂誠(高木渉)だったこと。
映像の流れに逆らって、突然腕や胸を引っ張られるという、演出のせいなんでしょうね。
来週は、北条の滅亡という悲劇が描かれるようですが、公式サイトを見たら、政宗も景綱も登場していてちょっと嬉しくなりました。
今からもう登場するということが意外ですが、種をまいておくことで最後が感動的な話になりそうでワクワクしますね。
勝手な想像ですが・・・。
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歴史秘話ヒストリア 真田幸村編 徹底解明! これが“真田丸"だ 〜地中に残された幻の城〜 [渡邊あゆみ]
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