「重版出来!」最終話
毎回楽しませてもらった「重版出来!」(TBS)の最終話。
毎回毎回、気持ちの良い時間を過ごさせてもらったことを感謝したいですね。
ドラマを観て、感謝したいと思ったなんて、いつ以来でしょう。
最終話では、黒沢心(黒木華)と中田伯(永山絢斗)の成長と、大御所三蔵山(小日向文世)の再チャレンジが描かれていました。
黒沢の前向きな頑張り、それでもなお反省もし、成長していく姿・・・。
何より “生きているのが楽しい!” と全身全霊で見せてくれているのには、黒木さんの演技も相まって、ただただ魅せられてしまいました。
中田伯を演じる永山さん、最初は大勢の個性的な漫画家の登場に、埋没気味に感じました。正直、永山さんがこんな役?と思いましたね。
それが終盤になっての存在感に圧倒されました。
演じる中田の心の闇が深すぎて、あくまでも全体的に曇りの無い明るい展開の中で、違和感がありすぎるのではないか、と心配になったものです。
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今日は中田を描くのに急ぎすぎたかな、とも思ったのですが、引っ張ればまったく違ったドラマになっていたでしょうから、良かったのかもしれませんね。
それでも、サイン会で何らかのトラブルがあるのではないかと心配したりしましたが・・・。
永山さん、NHK土曜時代劇「一路」も観ていますが、個人的には地味なイメージがありましたが、良い俳優さんですね。
最近、兄の瑛太さん出演の「アヒルと鴨のコインロッカー」を観直したところですが、顔は似ていないのに、自然体ですくっと立っている、群れないイメージは一緒だなと思ったものです。
そして、小日向さん演じる三蔵山の受賞パーティーでのスピーチ・シーン。
引退宣言と思わせての、イチから又始めるとの宣言。
下手をすれば、紋切り型でしらけるシーンでしたね。
でも、そこは小日向さんですから、その演技力で感動させられました。
「古畑任三郎」のセリフを思い出しましたね。
「古畑任三郎」例え、明日死ぬとしても・・・ 2015.12.26.
小日向さん、あの笑顔で、この背中の丸い初老の漫画家役も、大河ドラマ「真田丸」での狂気をはらんでいるように見える秀吉役も演じていて、凄いとしか言いようが無いです。
このドラマの出演者は、みなさん個性的で魅力的でした。
出版業界の大変さはよく言われていますが、携わっている人たちの思いの一端がこのドラマで感じられて、幸せな気持ちになりましたね。
<これまでの感想>
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