大河ドラマ「真田丸」第30回“黄昏”
大河ドラマ「真田丸」第30回“黄昏”
NHK総合 7月31日放送
本格的に、信繁(堺雅人)が主役だったことを思い起こさせたような回でした。
相変わらず信幸(大泉洋)に対して、秀吉(小日向文世)の様態を言えない信繁。
老いた秀吉のそば近くにいて苦悩する姿からは、結局豊臣方に尽くしていく道を選ぶ信繁の生き方がわかってきて、切ないですね。
気遣う春(松岡茉優)に、尊敬する二人、叔父・真田信尹(栗原英雄)と上杉景勝(遠藤憲一)の言葉を語り、義を貫く苦しさをつい打ち明けるところを見ると、いい夫婦になっているようです。
義父である大谷吉継(片岡愛之助)にも相談し、己が正しいと思う道を、と背中を押されるかたちで、信幸に真実を打ち明けることになりますが・・・。
信繁の嘘を知りながら、根気強く待ち続けた信幸も立派な家長になっていますね。
秀吉が亡くなれば世の中が乱れる、徳川がどう動くのか、真実を使うのも手だと語る信幸は、もうかつてのように真田家の中で右往左往させられる人物とは明らかに違っています。
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秀吉の真実を知って、つい吉野太夫(中島亜梨沙)に話してしまう昌幸(草刈正雄)。
出浦昌相(寺島進)が忍びと見破って、いったんは事なきを得たようですが・・・。
戦いのための城作りもできないし、好々爺になってしまったような昌幸はどうなっていくのでしょうか。
徳川との板ばさみで悩んでいた稲(吉田羊)も、親となって、真田の女らしくなりましたね。
これから信幸の良いパートナーとなっていくことはちょっと聞いていました。
沼田の矢沢頼綱(綾田俊樹)が、やる気満々の次の映像では亡くなっている、というシーンは、えっと思いながらも納得してしまいました。
こういう最期の描き方も良いような気がします。
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それでも、やはり今回の見どころも秀吉でしたね。
大坂城の天守閣で、信繁に支えられながら、想いを語るシーンに、ラストの寝所のシーンには西日があたっているような映像になっていました。
秀吉の最期が近い、サブタイトルの“黄昏”にふさわしいような映像でしたね。
寝所で繰り返された、秀吉と信繁の初対面のシーン・・・。
“秀吉じゃ” と微笑む秀吉はあのときのままでした。
あくまでも秀吉に合わせて、寝かせつけ、優しく語りかける信繁に、泣かされそうでした。
ここまで深く入り込んでしまっては、豊臣と心中するしかないのだ、という信繁の運命にも・・・。
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歴史秘話ヒストリア 真田幸村編 徹底解明! これが“真田丸"だ 〜地中に残された幻の城〜 [渡邊あゆみ]
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