大河ドラマ「真田丸」第32回“応酬”
大河ドラマ「真田丸」第32回“応酬”
NHK総合 8月14日放送
秀吉(小日向文世)が亡くなって、まさかこんなに灯が消えたような感覚になるとは思いませんでした。
あんなに明るく天衣無縫で、時には冷酷で、人間的だったり、非情に徹していたり、こちらを飽きさせることがなかった小日向さんの秀吉。
楽しそうに演じていたなあ、と今更ながら懐かしくなりましたね。
それにしても、天下を取って、すべてを手に入れたはずの人が、かめの中で塩漬けにされていると思うと、何とも切ないですね。
三成(山本耕史)と家康(内野聖陽)の対立が激しくなっていって、何とも暗い展開になってきました。
山本さんの眉間のしわが深くなりっぱなしで、見ている側も辛くなります。
秀吉への忠誠で、杓子定規に振舞えば振舞うほど、上手くいかなくなっていくんですね。
そんな三成についていこうとする信繁(堺雅人)の気持ちが、今ひとつわからないですね。
秀吉のそばにいたときには、その圧倒的な存在感に惹かれていった気持ちがよくわかったのですが・・・。
三成の向こうに秀吉がいる、と考えればいいのでしょうけど・・・。
というか、これまでこのドラマの中で狂言回し的な存在に感じていた信繁が、前面に出てきたら、演じている堺さんの表情が何を語っているのか、わからないシーンが多くて、正直困惑しています。
単に、こちらの理解力不足でしょうけど・・・。
暗殺されかかった家康も、まだ秀吉を弔う気持ちがある中で、本多正信(近藤正臣)に吹き込まれていって、決心がついたのか、存在感を増してきましたね。
それぞれの味方を動員しての宴も、家康側の圧勝のようです。
久しぶりに伊達政宗(長谷川朝晴)が登場、家康側に取り込まれてしまったようですが、相変わらずの軽い感じに笑ってしまいますが・・・。
それにしても、遺言を守らないで他大名との縁組を画策する家康の、評定における堂々たる反撃には驚かされました。
事前に対面した信繁は批判の言葉が続かなかったし、力強く請合った上杉景勝(遠藤憲一)も当日は何も言え無い状態になっていましたし・・・。
景勝の視線の先にはいつも直江兼続(村上新悟)がいて、彼の助言にしたがってしまうということなのでしょうかね。
評定で、逆に家康に罵倒されたかたちの三成ですが、立場や考え方の違いはもちろんですが、性格の違いで、ここまで対立が深まっていくんですね。
また戦に、昌幸(草刈正雄)が望んだ乱世になっていくんですね。
歴史的なことですが、どんどん暗い状況になっていくのが、観ていて何とも辛いところです。
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