大河ドラマ「真田丸」第33回“動乱”
大河ドラマ「真田丸」第33回“動乱”
NHK総合 8月21日放送
つくづく三成(山本耕史)の人望の無さに切なくなりましたね。
堅物で生真面目すぎて、相手の思いを酌んだりする余裕が無い上に、正直と言えばそうなのだけれど、常に上から目線になった物言いをしてしまう、という生き方。
負の部分がここに来て、一気に出てしまった感じです。
半分くらいは個人的にも当てはまるので、よけいに切なくなります。
終始、眉間のしわが深すぎて、見ていて辛いですね。
もう元には戻れないですが、やはり秀吉(小日向文世)が健在だった頃が何とも華やかで、懐かしいですね。
小日向さん、CMで夏のサンタ役を演じていますが、秀吉ロスを解消するようなタイミングのよさに、見るたびに笑ってしまいます。
徳川方に集まる大名たちを見ていると、圧倒的に徳川の勝ちが目に見えていますよね。
その中で奔走するのが信繁(堺雅人)ですが、史実なのかちょっと気になりました。
三成のこれまでを見てきた者として、指示に従うし、逆に諌めもするという姿勢を見せて、すっかり大人になったのだなあ、と今になって思い知ったりしていますが・・・。
一時は家康(内野聖陽)を暗殺しようとした父・昌幸(草刈正雄)を、家康側に動かしてまで、三成の動きを止めようとした信繁。
その間にも、加藤清正(新井浩文)なども三成の説得に動いていますが、最終的には信繁、その後に登場の上杉景勝(遠藤憲一)の説得が功を奏して、戦いは避けられました。
今回のクライマックスシーンで登場の景勝ですが、今度こそ言葉通り義を通すのでしょうね。
いつも腰砕け状態でしたから・・・。
今回は、直江兼続(村上新悟)が後ろで “殿は本気になられた” と言っていますし・・・。
意外だったのは、兼続が三成を評価していたことです。
義を貫く人物と知って、景勝も動いたわけですから・・・。
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今回、迷いに迷う信繁が、きり(長澤まさみ)に意見を求めていたのが印象的でした。
三成は引くに引けなくなっている、という意見は清正も言っていましたね。
普段は鬱陶しいような態度をとっている信繁にとって、いざとなると、きりは信頼できる同志のようなものなのかもしれません。
昌幸が作戦会議の仕切りをして、久しぶりに生き生きしていました。
意見を言うたびにいちいち名乗らせていて、笑えましたね。
それにしても、伊達政宗(長谷川朝晴)が相変わらず目立っていて、どこか軽くって鬱陶しい感じがやはり笑えます。
こちら仙台の藩祖なんですが・・・。
結局、今回の騒動は家康の野望を固めさせたようなものですね。
側近の本多正信(近藤正臣)が策士すぎて、恐ろしいです。
本多忠勝(藤岡弘、)とは個性が真反対であり、そんな二人が家康を支えているのが強みとも言えそうですが・・・。
そういえば、北条の滅亡以来行方知れずだった板部岡江雪斎(山西惇)が突然登場して驚きました。
早速密告のようなことをしていましたから、今後もかなり活躍するのでしょうか。
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