大河ドラマ「真田丸」第35回“犬伏”
大河ドラマ「真田丸」第35回“犬伏”
NHK総合 9月4日放送
話には聞いていた “犬伏の別れ”。
戦国時代なら特に珍しくないことと思っていましたが、納得して感動しましたね。
まずは、敵味方に分かれることを提案したのが、信幸(大泉洋)であることに驚かされました。
このドラマを観続けてきたものとしては、真田家の嫡男としてこんなに立派になっていたんだという感慨がありますね。
そして、真田家を守るために、ただ敵味方に分かれるわけではない、どちらが勝ってもあらゆる手を使って相手を助ける、という熱い思いを続けていて・・・。
信幸というか、大泉さんというか、何とも格好いいと思いましたね。
その前には、昌幸(草刈正雄)の果てない夢を声高に諌める信繁(堺雅人)がいました。
兄弟で、本当に頼もしい大人になったことを思い知らされて、胸が熱くなりましたね。
その分、息子たちの成長が喜びではあったでしょうが、苦く寂しい思いがあるだろう昌幸の姿が哀しくもありましたが・・・。
その後、縁側で語り合う兄弟。
いつか又3人で飲める日が来ることを願い、静かに涙を流していて、その会話を耳にしながら部屋で一人飲んでいる昌幸。
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その後また3人で・・・
“背水の陣”の逸話を持ち出して、さりげなく父親を持ち上げてくれる信幸。
ただ悲劇の始まりのようにはしない、和やかな幸せな時間があって、脚本(三谷幸喜)の見事さに惹き込まれてしまいました。
当時、親兄弟が戦うことになっても、ただ単に憎しみや誤解からではない、このような光景があってのことかもしれない、と深く想像させられたシーンでしたね。
今回、ほかに印象的だったのは、細川忠興の正室・玉役の橋本マナミさん。
観ていて、きり(長澤まさみ)と同じように自決はできないものと思っていたので、最期が衝撃的でした。
何としても連れ出そうとしたきりが “案外重い!” と叫んでしまったのには、つい笑ってしまいましたが・・・。
それにしても、橋本さんは女優さんだったんですね。
信幸の正室・稲役の吉田羊さん、やっと役が追いついた感じがして、何だかホッとしています。
稲とこう(長野里美)は仲がよいようだと思ったら、きりと春(松岡茉優)のほうは火花が散っていておかしかったですね。
一癖も二癖もある女性たちの中に登場したのが、徳川秀忠(星野源)の正室・江(新妻聖子)。
家康(内野聖陽)に信頼されていないと愚痴る秀忠への励まし方が、変に大げさに感じて違和感がありました。
大河ドラマ「江」(2011年)を観ていないので、どういう人物がわからないのですが・・・。
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徳川と戦うはずの上杉景勝(遠藤憲一)が、兵を集めるのに “嫌がるものは帰してやれ” なんていうのは、やはり変われないんだなあ、と思ったものです。
そのおやかた様大事の直江兼続役の村上新悟さん出演の「スタジオパークからこんにちは」 を観ました。
声はあのままですが、時代劇なので仕方がありませんが、別人のような気がしましたね。
最近の大河ドラマには連続で出演していたようですが、まったく気がつきませんでした。
女性ファンが直江状を掲げている光景には笑ってしまいましたが、大変な人気のようです。
村上さん、仲代達矢さんの無名塾に4回挑戦して、14年所属していたとのことでした。
遠藤憲一さんもたしか無名塾出身じゃなかったかと、それも数日で辞めてしまったはず・・・。
そんな二人が主従役なんて、縁があるんですね。
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真田丸 完全版 第壱集 [堺雅人]
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