大河ドラマ「真田丸」第36回“勝負”
大河ドラマ「真田丸」第36回“勝負”
NHK総合 9月11日放送
関ヶ原の戦いが、佐助(藤井隆)の報告だけで終わったことに大反響があったようですね。
個人的には、戦いのシーンが苦手なのでよかったのですが・・・。
それに半日で終わったようですし、ね。
三谷さんの脚本では、真田家が直接関わらないものは描かないらしいですから、有働アナのナレーション(いわゆるナレ死)だけで終わらなかったのは良かったのかもしれません。
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今回は、敵味方に別れても、何とかしてお互いの安泰を願い、画策するシーンに感動しました。
信幸(大泉洋)がますます凛々しく頼もしくなっていて、それでいて苦悩する姿もあって、よかったですね。
父・昌幸(草刈正雄)と弟・信繁(堺雅人)の謀反を知らせる、家康(内野聖陽)との決死のやり取りも、お互いの腹の中の探りあいのようで、緊迫感いっぱいでした。
言葉とは裏腹に、決して信頼しているようには見えない内野さんの表情も凄かったですが・・・。
第2次上田攻めで、信幸を砥石城に行かせて無傷のままにするという、親子兄弟らしい何とも素晴らしい連携プレイに感動しました。
信幸と信繁は、ほとんど阿吽の呼吸でしたね。
何より、昌幸が昔の姿を取り戻したように生き生きとして、やはり平和な世では生きられない人なのかと思わせましたね。
石田三成(山本耕史)に、甲斐信濃まで要求するという厚かましさもあるし・・・。
泥臭いゲリラ戦のようでありながら、実は先を見通した戦いだったり・・・。
いったん秀忠(星野源)に降伏を申し入れ、それも虫のよい条件を出してきたときは、驚かされました。
信幸もその真意がわからずに戸惑っていましたね。
とにかく時を稼ぐ(雨を待って、秀忠の退路を絶つ)作戦でした。
信繁に秀忠の首をとれと命じながらも、とれなくても初陣の秀忠は生涯戦さ下手で終わる、とつぶやいているのが印象的でした。
この人は、本当に戦いの中で生きる人なんだなあ、と思いましたね。
何だかんだ言っても、結局策士である本多正信(近藤正臣)頼みの秀忠のキャラクターも印象的ですが・・・。
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信幸の正室・稲(吉田羊)も、頼もしくなりました。
沼田城で、夫の敵となった義理の父親や弟を追い返すシーン。
直前に夫の離反を知った時点で、その覚悟は出来ていたのでしょうね。
毅然とした態度のこのシーン、このために、年齢的にどうかと批判を浴びながらも、吉田さんを選んだのだと思ったものです。
結局、第2次上田合戦に勝利したものの、関ヶ原で徳川側が圧勝したために、事態は一転しましたね。
次回からも波乱の展開を迎えるようで、歴史的には悲劇に向かっていくはずなのに、何だかワクワクしている自分がいます。
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