大河ドラマ「真田丸」第41回“入城”: 疲れたら休め･･･

大河ドラマ「真田丸」第41回“入城”

NHK総合 10月16日放送

真田信繁改め幸村（堺雅人）が、どのようにして九度山を脱出して、大坂城に入ったか、その顛末の回でした。
豊臣に味方すると決めた幸村の行動は、颯爽として、観ていて気持ちがいいですね。

10数年という長い時間を経て、九度山の人たちとは良い付き合いが出来ていたことがわかって、その脱出の方法も良かったですね。
長兵衛役の木之元亮さん、良い役でした。
それぞれがお互いを思って、陰ながら頭を下げるくシーンがありました。
幸村が心置きなく活躍できるような今後に、つい期待をしてしまいましたね。

入城を前にしての親族会議？で、一緒に戦うという春（松岡茉優）に厳しい言葉で反対する幸村の表情には、なぜか、負けを予感している、負けを覚悟しているように感じてしまったんですが･･･。

何もかもわかっているように、春をなだめて慰めるきり（長澤まさみ）が印象的でした。
老人に化ける幸村を手伝い、会話をするきりを観ていると、本当に男女の仲を超えて、同志なんだなあと思わせます。

真田幸村と真田丸
 [渡邊大門]

徳川方の忍者・服部半蔵（浜谷健司）の登場には驚きましたけど、面白かったですね。
佐助（藤井隆）との一騎打ちはサービス･シーンですか。
幸村たちに囲まれての、“全力で押し通す” には笑ってしまいました。
家康（内野聖陽）の伊賀越えの案内役で、全力で無理を押し通して、家康をボロボロにしましたものね。

あの頃の家康は、まだまだ未熟な部分を持ち合わせてユーモラスでしたが、今は一気に老いた感じになっていて驚きました。
幸村の名前を何度もたずねたりして、呆けたのかと思ってしまったものです。

老人の格好で大坂城に入った幸村、途中での変身は格好良かったですね。
秀頼（中川大志）から上田合戦のことを聞かれ、父・昌幸（草刈正雄）の手柄を自分のものだと断言したのには驚かされました。
すでに戦闘態勢に入った姿勢のせいなのか、父譲りのハッタリ作戦なのか、秀頼の前でも臆することなく堂々としています。

豊臣大坂城 [笠谷和比古]

茶々（竹内結子）との再会は、やはり嫌な予感を感じさせます。
幸村の態度がいかにも豊臣軍が勝ちそうに思えるほど颯爽としていますが、歴史的には波乱の幕開けなわけでした。

徳川方の兄・信之（大泉洋）は、腕を痛めていますが、確か史実では長生きしたと聞いていますから、何となく安心して観ていました。
今回は、跡継ぎ問題で悩んでいましたが、稲（吉田羊）の意見で、こう（長野里美）の息子が跡継ぎとなるようです。
見るからに頼りなさそうな感じはしましたが･･･。

この時代に、これほど気持ちの良い跡継ぎ継承はあったのでしょうか。
稲とこうの、それぞれの思いが素敵で、珍しくこのドラマで泣かされてしまいました。