大河ドラマ「真田丸」第45回“完封”: 疲れたら休め･･･

大河ドラマ「真田丸」第45回“完封”

NHK総合 11月13日放送

今回は、久しぶりに戦闘シーンがありました。
これまではナレーションなどで処理されることが多くて、ちょっと不満気味だった視聴者にとっては待ちに待ったという回だったでしょうね。
製作の予算の関係で？と推測されていて、抑えに抑えていましたから、爽快感は想像以上でしょう。
個人的には、戦いのシーン、特に槍などの尖ったものでの戦いを観るのが苦手なので、視線を外してばかりいましたが･･･。

幸村（堺雅人）の息子・大助（浦上晟周）が最前線で敵方を挑発する方法は、かつて幸村がやっていた方法ですよね。
昌幸（草刈正雄）の兵法が連綿と続いていて、微笑ましくも嬉しかったものです。
幸村というか、昌幸から確かに続く真田の恐ろしさを知っていたのは、老いて呆けたと思われていた家康（内野聖陽）だけでしたね。

大河ドラマ『真田丸』公式ポストカードセット（6枚入り）

上杉景勝（遠藤憲一）が幸村の戦いを見ていて“日の本一の兵” と叫びました。
実際には別人（初代薩摩藩主・島津忠恒）の言葉を景勝に言わせたのは、幸村と景勝の関係、景勝自身の忸怩たる思いがあることから、良かったのではないでしょうか。
事前にそれを予想していた人のコメントを覚えていたので、こちらとしては感動が薄くなってしまいましたが･･･・。

戦いに完全勝利して、幸村が急に格好良くなりすぎたのでは？と思っていたところで、木村重成（白石隼也）へ吐いた本音が良かったですね。

真田幸村日本一の兵
 [ドキュメンタリー) ]

兄・信之（大泉洋）は相変わらず板ばさみ状態で苦悩の連続ですね。
今は徳川配下の福島正則（深水元基）や平野長泰（近藤芳正）から豊臣方に兵糧を届けようとの誘いがあり、稲（吉田羊）とこう（長野里美）は真反対の考え方で･･･。
二人の息子が徳川方で戦場に行っているという状況で、それぞれの母の思いを考えれば切ないですね。

今回は、戦いのシーンに目が行かなかった分、切り取って残しておきたいと思えるようなシーンがありました。
まず、幸村と毛利勝永（岡本健一）が、城内に内通者がいると語り合うシーン。
そして、家康が景勝と直江兼続（村上新悟）の背中に回って、真田を討つように迫るところで、映像がそれぞれとのツーショットになるシーン。
緊迫した空気を感じさせながらも、それぞれの俳優の魅力もあり、絵のように感じてしまったシーンでした。

真田より活躍した男毛利勝永 [今福匡]

ネットでは、徳川方を迎え撃つときの幸村と高梨内記（中原丈雄）の会話が、来年の大河ドラマ「おんな城主直虎」のPRになっているという評判ですね。
残念ながら、歴史に疎いのでまったく気がつきませんでした。
何回前でしたか、きり（長澤まさみ）が迷う幸村を叱咤激励をするときに、“なんとか官兵衛” と言ったのはわかりましたけど･･･。