「相棒season15」元日スペシャル 第10話“帰還”
「相棒season15」元日スペシャル 第10話“帰還”
テレビ朝日 1月1日放送
お正月というのに、何とも後味の悪い話でしたね。
すでに殺害されていた人たちも含めると何人亡くなったんでしょう。
暴力シーンも多かったですし・・・。
この種のドラマに後味のよさを求めるのも無理、とわかってはいても、ですが・・・。
八嶋智人さんが和合町長役で出てきたとたんに、想像できてしまいましたね。
八嶋さん自身があまりにも「相棒」に不似合いな明るいキャラクターですから・・・。
犯罪者とは真逆なイメージの人間に、どのような着地をさせるのか、とそのことばかり気になって観続けてしまいました。
結果は、これだけの犯罪の理由が快楽だけという、何ともおぞましい。
最後に右京(水谷豊)が言う “人生の本当の楽しみを知ることはない。今までもこれからも” との言葉も、彼には通じることは無いのでしょうね。
理想の町の実現に尽力しているはずの男が、正体を現していく姿を熱演する八嶋さんが恐ろしかったです。
ただ軽くていい人の役ばかりの印象だった八嶋さん、新境地を開拓したというよりも、元々の地力を見せる機会だったということでしょうか。
後味の悪さは、前科がある人たちの描き方にもあったかもしれません。
和合の快楽のための事業だったとはいえ、3人の若者に更生する芽が確かにあったわけで、彼らが誤認逮捕されるかたちのまま終わったのが何だかしっくりきませんでしたね。
その後のことは、セリフなどで説明はあったのでしょうか。
冠城(反町隆史)の警官服姿はなかなか馴染んでいましたが、右京がいつもと同じなのには笑ってしまいました。
ケーブルテレビのキャスター・若月詠子役の伊藤歩さん、とても新鮮で素敵でしたね。
冠城とお似合いだと思ったのですが、亡くなる役で残念でした。
だから、冠城が憎しみで和合に殺意を抱き、一線を越えようとしたんですが・・・。
何とも嫌な気分を引きずり続けた2時間、だからか、最後の最後に冠城が右京にそばにいる資格が無いと語るシーンに救われましたね。
そして、自分で踏みとどまる意識があったことを理解していた右京の言葉にも・・・。
つい泣けそうになったものです。
このままの関係で行ってほしいものです。
不自然におちゃらける冠城を見たくないんですが・・・。
そういえば、神戸(及川光博)も、右京のそばにいる資格がない、というようなセリフを言っていたことがありましたね。
及川さん、「相棒 劇場版Ⅳ」にも出演している様子で、歴代の相棒役でいい関係が続いているのは彼だけのようで、嬉しいような寂しいような気がしたものです。
それにしても、右京が唯一見破れなかったというトリック(身体から煙を出す)の奇術師は宇梶剛士さんに見えましたし、教祖のようだったタカハシ役は浅野忠信さんに似ていましたね。
クレジットタイトルには出ていませんでしたが・・・。
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