「相棒season15」第13話“声なき者～籠城”＆第14話“声なき者～突入”: 疲れたら休め･･･

「相棒season15」第13話“声なき者～籠城”＆第14話“声なき者～突入”
　　テレビ朝日 2月1日、8日放送

前編（第13話）は、登場人物の行動やその関係性がまったく理解できないままに観終わってしまいました。
その分、謎が多くて、後編が楽しみでしたが･･･。
1年前の出来事としたのは、映画への布石のためなんでしょうね。

何より楽しんだのは、神戸役及川光博さんや米沢役六角精児さんの登場でした。
神戸は相変わらず、というか、大河内（神保悟志）との電話シーンでは、こんなに格好つけする人でしたっけ？と、そのポーズに笑ってしまったものです。
それにしても、久しぶりで元気な姿を見られて嬉しかったですね。
米沢はピリピリしすぎていて驚きましたが･･･。

及川光博ワンマンショーツアー2016 パンチドランク・ラブ [及川光博]

意外な出演者が多かった気がします。
まず驚いたのは、籠城される家のおばあさん役が片桐夕子さんだったことですね。
どうしても、かつての日活ロマンポルノの女優さんとして思い出してしまいます。
懐かしくて調べてみたら、かなり波乱の人生を過ごしてきた方のようです。

カーズの社長役の迫田孝也さんは、まだまだ大河ドラマ「真田丸」の三十郎のイメージが強く残っているので、驚きではありましたね。

今回、警察庁のお偉いさんとして、事件の裏で画策して、更に出世まで果たそうとしている役が菅原大吉さん。
劇場版まで引き継がれる重要な役どころのようです。
どうしても、「相棒」での過去の犯人役や、朝ドラ「あまちゃん」（2013年）の渡辺えりさんの夫（ブティック今野）役を思い出したりして、いまひとつ大物感を感じないんですよね。
「ゴンゾウ伝説の刑事」（2008年・テレビ朝日系）での、内野聖陽さんの同僚役は印象深かったですが･･･。

後編のオープニングで、右京（水谷豊）と神戸との対面シーンがあって、ドキドキしましたね。
視聴者からすれば、あの冬枯れの一本道で、歩道を行く右京、車で追い越しながら手を振る神戸のシーン以来ですから･･･。
お互いにちょっと歳をとりましたね。
でも、充実してそうで･･･。

最近の水谷さんの柔和な表情が素敵だなと思っています。
役としての方向性なのか、本人の現在の心境が滲み出てしまっているのか、わかりませんが･･･。

↓神戸のラストシーン収録

相棒 season 10

DVD-BOX 2

今回の冠城（反町隆史）は、頼もしさを感じさせる本物の相棒になっていましたね。
気障に決めている神戸（ゲストですからね）とは対照的で、右京のフォローをしながらも、自身の考えで確実に事件の核心に迫る仕事をしていました。
やっと神戸との違いが見えた気がしたものです。
その神戸が冠城を意識して大河内に聞いたりしていましたが、“飄々として何をするかわからない。要注意人物としてフラグを立てている” 設定のようです。

事件が解決してみれば、家庭内暴力の話でした。
気持ちの良い犯罪ドラマなどあるはずもありませんが、暴力シーンがリアルで、何とも嫌な気持ちになりましたね。
何だか「ピエロ」（season10・元旦スペシャル）を観たくなりました。
シリアスより娯楽性を、今はそんな気持ちです。