「緊急取調室」第2シーズン・初回
「緊急取調室」(テレビ朝日)の第2シーズンが始まりました。
今回も狭い取調室のシーンがメインには違いないのでしょうが、オープニングで射撃(練習)シーンがあるなど、かなり工夫していますね。
スリリングで迫力のあるシーンから始まり、直前にフィギュアの団体戦を観ていて居眠りをしていたのが嘘みたいでした。
前シーズンには、天海祐希さん演じる真壁の夫の死の謎がストーリーの縦糸のように織り込まれていました。
ちゃんと観ていたはずなのに、結末をまったく覚えていないんですよね。
それは、現在夕方に再放送されているので、ゆくゆくはわかりますが・・・。
今回のシリーズは、徹底的に取り調べ相手との対決を意識して作られているようですね。
余分な部分がそぎ落とされて、パワーアップしていて、観ている側にとっては緊張感一杯で面白いです。
それにしても、俳優さんたちは緩急を混ぜながらの緊迫感のある長いセリフのやり取りで、その大変さを感じます。
レギュラーもゲストも、少しでも下手な演技をしていてはいられない場所ですね。
ゲストの77歳の老婦人役の三田佳子さんが素晴らしかったです。
演技はもちろん、髪の毛が柔らかく薄くて地肌が見え、ここまでやるのかと思ったものです。
ただし、顔がつやつやしていたのにはちょっと違和感がありましたが、それはそれで女優としての存在感がありましたけど・・・。
三田さんと天海さんの対決は見事でした。
久々に安心して、そして息を詰めるようにして観入っていたものです。
供述が二転三転して、最後に落ち着いたのは、“息子のように思っていたのに裏切られたから” と・・・。
最後の最後に、キントリの男性メンバーはそれを信じた、あえて信じたかったのかもしれませんが、真壁は違っていました。
視聴者でも、男女で違った受け取り方をしたかもしれませんね。
一人暮らしの老婦人に、恋愛感情や人恋しさが、そこの境界が見えなくなっていても、あっても不思議ではないでしょう。
悲惨か、ひとときでも生きた実感か、複雑で孤独な老婦人像、その思いを演じきった三田さんに惹き込まれていました。
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キントリのメンバーが勢ぞろいで嬉しかったですね。
小日向文世さん、大杉漣さん、でんでんさん、とみなさん脇役で大活躍ですから、よく揃ったなあという感じです。
リーダー役の田中哲司さんは、これまで以上に格好いいですし・・・。
ついパシリにされてしまう、刑事役の鈴木浩介さんと速水もこみちさんも、なんだかんだ言いながらも生き生きと楽しそうです。
草刈正雄さん(刑事部長)と篠井英介さん(捜査一課長)が抜けたのが残念です。
代わって大倉孝二さんが刑事部長役で、「相棒」シリーズのようにコミカル要素を入れてきた感じです。
上に重石が無いような雰囲気がちょっと残念ではあります。
第2シーズンのテーマは、“人生を積み重ねる中で、超えてはいけない一線を越えてしまった普通の人々” とのこと。
そういうことで、内部の人間関係をシンプルにしたのかもしれませんね。
初回の視聴率が、今期のドラマで最高の17、9%とか。
何だか嬉しかったんですが・・・。
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