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「ふるカフェ系 ハルさんの休日」群馬・桐生編

 

 
 

「ふるカフェ系 ハルさんの休日」群馬・桐生編 
                                               NHK・Eテレ 2017.5.3.放送

   
この番組を観続けていて、正直なところ、登場する素人さんたちの演技?が辛いな、と思い始めていたところでした。    
郷土史家などが、それぞれの専門分野を熱を込めて語るときは、安心して観ていられるのですが・・・・。    
でも、今回の創業80年のカフェはそんな思いを吹き飛ばすほどにインパクトがありましたね。 
   
まず、とてもカフェとは見えない外観から始まって、まるで迷路のような部屋の様相・・・。    
トーテムポールのような柱、囲炉裏、石臼や石像、部屋ごとに違う呼び出し用のドラや鐘がぶら下がっていて、何より所狭しと転がっているような民芸品の数々。    
壁も屋根裏も煙で燻されていて、薄暗い部屋の何もかもがくすんで見えています。    
所々に一輪の赤い花が挿してあるのは、そこだけがより鮮やかな印象を残しています。    
   
とても古民家を改造したカフェとは思えません。    
うっかり呼び出し用の鈴などを鳴らすたびに、すぐに店の人が現れるのは、中心部にキッチンなどがあるのだろうと想像したのですが・・・。    
そこだけが明るく綺麗だったら、と思うとちょっとおかしかったですね。    
                        

         
      
         
         

実は、ここは小池魚心という方が理想の店を作り上げた所でした。 
元々東京で洋食店を営んでいた方で、民芸品や版画、布地のデザインなどに造詣が深く、自分の美意識を追求して、古民家を徹底的に改造して、謎めいた空間を作ったようです。
こだわりが強く、大工さんが何人もやめて、完成までに20年を要したとか。 
ハルさんこと渡部豪太さんが、魚心さんの幻の声を聴くという、これまでにない展開もありましたね。   

それにしても、一番衝撃的だったのは、棟方志功の壁画のエピソードでした。    
馬のまわりを取り囲んだ女性の群像。    
薄暗く、くすんだ部屋の中に、グレーの背景の壁画が浮き出ています。    
志功が下絵を描かず、一心不乱に3,4時間で仕上げたという壁画を魚心さんは気に入らず、漆喰で塗り固めたんですね。    
10年前に3代目がその漆喰を剥がしたようです。    
本人の意思に背くとはわかっていても、見たいので許して欲しいと語る3代目。

                           
                       
            

   

その作業に尽力した地元の女性新聞記者が、魚心さんの言葉を紹介しています。    
“花なら何でも好きと言うひとは、花の美しさがわからない人だ”    
自分の美意識にかなわないものは、世間の評価がどうであれ、そこに置くことはできなかったんですね、と・・・。    
   
番組内では、昭和12年の創業以来同じレシピのカレーライス、魚心さんが好きだったしいたけ饅頭も紹介されています。    
桐生はしいたけを世界で初めて人工栽培をした地とのこと。    
有名な桐生の織物も、今は世界に紹介されているようです。    
   
今回は、かなり中身の濃さを感じました。    
来週の京都・吉田山編も期待できそうですね。

 

                          「ふるカフェ系 ハルさんの休日」公式サイト

 

 

<関連記事>   
「ふるカフェ系 ハルさんの休日」静岡・沼津編  2016.4.29.

 

                     
                   
   

      

 

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