東日本大震災から7年
東日本大震災から7年が経ちました。
こちら仙台はあの日と違い、穏やかな朝を迎えています。
今年の3月11日は、個人的には大病をした後だけに、静かに大事に過ごしたい思いが沸いています。
全国的には、どうしてもこの日が近づくときだけ取り上げられているという印象がありますが、こちらでは震災関係のニュースは、直接間接・大小の違いはあっても途切れることはありません。
このところの番組で、被災地以外から来て地元に根付き、地道に時間をかけて活動をしてくださっている方がたくさんいることを知る機会が多くなりました。
風化風化と叫ばれていますが、そんな何だか大きく曖昧な空気を含む言葉に惑わされず、負けずに力を尽してくれている方たちが確かにいるということ、頭が下がります。
今朝の「ラジオ深夜便」は、仙台からの震災特集でした。
いつもどおり布団の中でうつらうつら聴いていましたが、杜けあきさんの朗読「風待ち岬」(作・柏葉幸子)のときは、意外なほどに耳が冴えていました。
↑「風待ち岬」収録 |
海から待ち人が帰ってくるという伝説の岬で、震災で亡くなった父親をずっと待ち続けている少年。
それを見守り続けた友だちは、少年が父親と剣道をしたかったことに気がつき、叔父に岬に行くことを頼む。
濃い靄が立ち込める朝の岬で、少年は剣道をすることができた。
ぞして、朗読は、友だちの叔父が寝坊をして岬に行けなかった、という電話で終わる。
“君を待つ 風待ち岬 春来たれ”
ど素人の初めての一句です。
“いまこのときを生き切る”
震災から病気を経て、この言葉の重みがわかるようになりました。
震災では大きな被害を受けませんでしたが、体調のほうは以前どおりとはいきません。
被災された方たちには、それぞれに今に繋がる月日があり、これからがあるということ。
住宅などのかたちはできても、経済的な問題、特に人の心の問題は逆に深くなっているようです。
私などには何もできませんが、少なくとも推し量る気持ちだけは無くさないようにしたいと思っています。
今朝の「ボクらの時代」(フジテレビ系)には、サンドウィッチマンと糸井重里さんが出演していました。
サンドウィッチマンは特別としても、糸井さんが気仙沼のために大きく継続的な力を貸してくれていることを初めて知りました。
東北人の印象を聞かれ “どっこいしょ”感 には笑いましたが、納得できました。
ついでに、サンドウィッチマンもそうだとも・・・。
3人ともに、今日は気仙沼のようです。
|
<関連記事>
「クローズアップ現代」和合亮一さん、福島を生きる 2011.8.2.
「つなみ 被災地のこども80人の作文集」を読んで 2011.8.18.
岩井俊二監督と「花は咲く」 2012.8.18.
震災から2年 2013.3.11.
特集ドラマ「ラジオ」 2013.4.4.
特集ドラマ「ラジオ」芸術祭大賞&28日再放送 2013.12.26.
東日本大震災から5年 2016.3.11.
「ラジオ深夜便」作家・柳美里さん 2017.3.10.
東日本大震災、そして霧の摩周湖 2017.3.11.
« 「相棒 season8」第3話“ミス・グリーンの秘密”<再放送> | トップページ | 穂村弘著「蚊がいる」を読む »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 【通院日記 66】漢方薬(六君子湯)デビュー(2024.05.30)
- 【闘病日記 65】奇跡?そして、通院日記&6年日記のこと(2024.05.09)
- 「奇跡集」から「あさってより先は、見ない」「居場所がないのがつらいです」まで。(2024.02.11)
- 仙台育英・高校野球準優勝!!(2023.08.27)
- 【闘病日記 63】「話を聞く」とは息を吸うこと~小堺一機さんの言葉から(2023.07.23)
「ラジオ」カテゴリの記事
- ラジオとの長~い付き合い(2023.01.02)
- 【闘病日記 57】高沢秀昭さん、首位打者から保育士に「ラジオ深夜便」(2022.05.28)
- 【闘病日記 48】ラジオの話(2021.11.15)
- お正月、SMAPの「世界に一つだけの花」を聴く(2019.01.03)
- 東日本大震災から7年(2018.03.11)