ヨシタケ シンスケ作「りんごかもしれない」を読む
ヨシタケ シンスケさんの絵本「りんごかもしれない」を、やっと図書館で借りられました。
ヨシタケさんの本は大変な人気なんですね。
「あさイチ」で紹介されていて、関心を持ったのですが、絵本を買う世代でもないし(ケチなだけ?)と図書館で探していました。
とにかく貸し出し中が多くて、それでも最近は頻繁に図書館に通っているので、その都度チェックしてやっと借りられました。
私などが割り込んで、お子さんたちには申し訳ないですね。
想像以上に深くて素敵な本でした。
ヨシタケさんの本を読み聞かせたいと思っている、若いお母さんたちも素敵に思えたものです。
たったひとつのりんごから果てしなく広がって行く想像力・・・。
久しぶりに絵本に接した大人の(歳をとりすぎた)私などは、“妄想” のひとことで片付けてしまいそうで、恥ずかしくも哀しくも情けなくも、さまざまな思いが沸きあがってきて、それでも忘れていたものに巡り会えたような気がしましたね。
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男の子が学校から帰ったら、テーブルにひとつのりんご。
でも、それはりんごじゃないのかもしれない。
おおきなサクランボのいちぶ?
あかいさかながまるまっている?
などから始まって、りんごの心の中までも想像していきます。
ナシになりたかったのかも?
ひこうきになりたかったのかも?
かなしくなるとしろくなるのかも?
ほめられるとツヤツヤに、こわいとシワシワに?
“あんご、いんご” から“んんご” まで、たくさんのきょうだいがいるのかも?
そもそもなぜここに?から、これからどこへ?
想像は際限なく広がっていきますが、ラストの母親とのやりとりがオチのようになっています。
そこが一番好きでホッとしてしまったのは、私にはこの子のような、そして作者のような柔軟な感性が無いことを証明しているようで、ちょっと寂しくもなりました。
長いこと忘れていただけですよ、と自分を慰めていますが・・・。
別の本も読みたくなりました。
若いお母さんたちやお子さんたちと争奪戦になりそうで、申し訳ないですが・・・。
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