“風の電話” 「プレバト!!」馬場典子さんの一句
大槌の 風の電話や 梅一輪
馬場典子(フリーアナウンサー)
TBSテレビ「プレバト!!」より
2月7日放送の「プレバト!!」(TBS系)の俳句コーナーで、一位になった句です。
聴いたとたんに胸に来るものがありました。
風の電話については、かつてNHKのドキュメンタリー番組を観て知っていました。
まさか、今になって、この言葉が聴けるなんて、という思いでしたね。
大震災後、、丘の上に置かれている電話ボックスには電話線がありません。
震災で亡くなったり行方不明のままだったり、そんな人々の家族が訪れては受話器の向こうに話しかけていきます。
最初は、正直言って、どれほどの人たちがこの言葉 “風の電話” で内容を理解してくれるのか、と疑問に感じたのですが・・・。
馬場典子さんが長いこと心に留めておいてくれて、このような句を作ってくれたことに感動しました。
お題は、“梅と公衆電話で一句” でしたが、あの風景しか頭に浮かばなかったとも言っていましたね。
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夏井いつき先生が、きちんと内容を受け止めてくれたこと、事前に調べたのかもしれませんが、それも嬉しかったですね。
俳句に興味があって、図書館から関連本を飽きるほど借りてきています。
実際に作ってみても、呆れるほど下手で、行き詰っているこの頃ですが、このように琴線に触れるような句に接すると、うらやましくもあり、少しでも近づきたいと思ったりしますね。
五・七・五という少ない文字で、表現するということ。
思うとか嬉しいとか悲しいとかの表現を一切避けて、読み手に自由な解釈や感動を委ねることの難しさを改めて感じています。
今更ながら、奥深さを感じているところです。
それにしても、この番組での東国原英夫さんの社会性を取り込んだ句は、凄まじささえ感じさせますね。
余談ですが、馬場さんをNHK「あさイチ」でよく見かけるようになりました。
しばらく違和感があったのですが、これからは違った目で観ていきそうです。
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