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[NHK俳句増刊号」渥美清さんの句

  壺焼に砂のまじりて風つよく

  さくら幸せにナッテオクレヨ寅次郎

  赤とんぼじっとしたまま明日どうする

                   風天(俳優・渥美清)

 

毎日曜日の朝放送の「NHK俳句」。
3月29日は、「NHK俳句増刊号 歳時記食堂~おいしい俳句いただきます~」。
旬の食材と俳句を楽しむ構成でした。

女将が俳人宇多喜代子さん、若女将が壇蜜さん、客がかたせ梨乃さんと精神科医名越康文さん。
春の食材3種とそれにちなむ俳句について語り合っています。

ひとつは“壺焼”で、風天こと渥美清さんの句(最初の句)が紹介されました。
かたせさんが渥美さんと共演したときのエピソードを語っています。
「琵琶湖周航の歌」を楽屋で歌っていたら、隣の部屋からハモってくれたとか。

杉田久女さん(蕗の薹)と一般人(草餅)との俳句に挟まって、思いがけず渥美さんの句と巡り合えて嬉しかったものです。



風天 渥美清のうた

 

 

  お遍路が一列に行く虹の中

渥美さんの句の中で、一番好きな句です。
雨上がりのひんやりとした空気、温かい日差し、そしてお遍路さんの鈴の音が遠く聞こえてきます。
映像と音がはっきりとして、お遍路さんの心の中にまで鈴の音が透き通っていく感覚さえしています。
私が俳句に興味を持った最初の句かもしれません。

蛇足ですが・・・
私は、映画「寅さんシリーズ」が苦手です。
昔映画館で観たときに、寅さんが恩師(だったような)に将来のことで説教されるシーンがありました。
そこだけシリアスさを感じさせたものです。
寅さんだって歳をとるわけで、あのままで生きられるわけはありません。
悲惨な未来を想像して、何とも言えない気持ちになりました。
私自身が将来に不安を感じていたときだったからかもしれません。

それ以来、一本もまともに観たことがありません。
テレビなどで紹介される映画の一部、お笑いのシーンでも笑ったことがないですね。
これを観て笑い転げられる人は幸せな人なんだろうなあ、などと思ったりして・・・。

老いていく渥美さん、どんな思いで演じ続けたんだろうという思いの方が強いですね。
たくさんの演劇や映画を静かに観てまわっていたという渥美さん。
俳句を作っている渥美さん。
その姿を想像して、やはり笑えませんね。

 


渥美清句集―赤とんぼ

 

 

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