【闘病日記 40】ヨシタケシンスケ著「思わず考えちゃう」を読む
「B細胞性前リンパ球性白血病」と知ってから、自分に言い聞かせている言葉があります。
“受け入れて、乗り越える”
同じ病気でこの記事を読んでくださる方がいるとしたら、一緒に乗り越えていけたら、と願っています。
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できないことを できないままに するのが 仕事
自分にできないことが どんどん見えてくる。
それは、何かが できるようになったしるし なのかもしれません。
身の回り3m四方のできごとを、3cm四方の 紙に記録できれば 満足です
ヨシタケシンスケ著「思わず考えちゃう」より
ヨシタケシンスケさん(絵本作家)の本に癒されています。
図書館ではほとんど貸し出し中で、なかなか読むことができません。
子供たちと争っているようで、ちょっと恥ずかしいですが・・・。
最初の頃は、子供たちよりもその親たちに人気があるのかと思っていたものです。
去年観た「すごい宿題」(NHKEテレ)で、子供たちもヨシタケさんの世界に夢中になっていることを知りましたが・・・。
「すごい宿題」では、子供たちに何個かの宿題を出しています。
“一人になれるところで、誰にも見せないで、絵や文字を書いてください。
その後で、それをくしゃくしゃにして捨ててください。
あなたしか知らない絵や文字があります。”
子供たちは押し入れに頭だけを入れたり、ソファの後ろに隠れたり、嬉々としてその宿題に答えていましたね。
「思わず考えちゃう」は、何とか市民センターの図書室(図書館の分室)で借りられました。
大人向けだからでしょうけど・・・。
ヨシタケさんは、人付き合いが苦手のようで、何気ない身の回りのことを見て、考えて、深く掘り下げて発想を膨らませていく。
子供の目線で見ているようでいて、何よりも広い視野と柔軟な感性で・・・。
哲学的と言われるのもわかるような気がしますね。
ヨシタケさんは、“そこにあったこととか、なかったこととか、思わず考えちゃったこととか” をメモ帳に描きとめておくそうです。
幸せな時には一枚も描かず、ストレスがある時にたくさん描きます、と・・・。
「すごい宿題」では、たくさんのメモ帳を保管している箱を “自分だから” と宝物のように紹介していました。
あの中から、イラストや絵本のアイデアが生まれ、際限なく、ヨシタケさんの世界が創られていくんですね。
この本は、メモ帳からの語り下ろしが主になっています。
油とり紙のように “心配事を吸わせる紙” があったらいいなあ、とか・・・。
お肌の潤いだけではなく、謙虚さを保つクリームが欲しい、とか・・・。
クスっと笑えながら、共感を覚えることが描かれています。
先に挙げた文章ですが、
2つは、“自分にないものを探すのではなく、持っているものを磨くこと” とのことで、今の私などにはホッとさせられます。
苦手な料理をこれまで何度イチからトライしたことか(笑)。
3つ目は、ヨシタケさんのスタンスですよね。
<関連記事>
ヨシタケシンスケ作「りんごかもしれない」を読む 2019.1.20.
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