【闘病日記 42】「おかえりモネ」人のため
「B細胞性前リンパ球性白血病」と知ってから、自分に言い聞かせている言葉があります。
“受け入れて、乗り越える”
同じ病気でこの記事を読んでくださる方がいるとしたら、一緒に乗り越えていけたら、と願っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NHK朝ドラ「おかえりモネ」の今週のテーマは、“あなたのおかげで” 。
台風の被害が無かったことで、祖父(藤竜也)から電話でアドバイスへの礼を言われるモネ(清原果耶)。
少し複雑な表情をするのは、菅波(坂口健太郎)から言われた言葉が気になっていたせいでしょうか。
以前、登米で菅波や朝岡(西島秀俊)の力を借りて、少年を助けた時に受けた言葉でしたね。
“あなたのおかげで助かりました、という言葉は麻薬です。”
それにしても、話はズレますが、宮城県に初上陸の台風(それも8号)には、先日の台風と当てはまり過ぎて驚かされましたが・・・。
つい、やっと人の役に立てたとつぶやくモネ。
それに対して、“永浦さんはちょっと重いよね” “人の役に立ちたいって、結局自分のためじゃない” と直球を投げる神野(今田美桜)。
あたりが凍り付くようなシーンでしたが、なぜかホッとしましたね。私は・・・。
モネはこれまでにも何度も人の役に立ちたいと口に出していました。
そのたびに違和感がありましたが、ヒロインが成長していく、何しろドラマですから、と自分に言い聞かせてきたものです。
悲しいことに、歳を重ねると、やることなすこと、結局自分のためだなあ、などと思うことが多いですからね。
この歳になると、道端のごみを拾う小さなことさえそう思えてしまいます。
菅波の過去が明らかになったときには、モネはどう変わっているのでしょうか。
それにしても、朝岡の気象スポーツへのこだわりも個人的な理由だったことで、ちょっとホッとしました。
たまたま今朝の「おはよう日本」(NHK総合)で、が~まるちょばのHIRO-PONさんへのインタビューを観ました。
オリンピックの開会式で評判になったピクトグラムについてのものでした。
三か月かけて試行錯誤を繰り返してきた演技を、開催について賛否があった舞台で演じた心境についてですが・・・。
「僕らがやれるとして、これしかない。与えられた仕事をやる。それが僕らが生きているってことだから・・・。
自分が誰かのためにできることは何だろうと、その時その時考えると、一生懸命に生きることが誰かのためにつながっていくんだろうなと思っている。」
こちらのほうが、印象に残る言葉になりましたね。
ちなみに、開会式の放送は録画をしていて、まだ観ていません。
何となく流れ的に卓球などを観ていますが、競技はどれを観ても興味深いですね。
飛び込みなど、イチから説明をされて、感心しながら観ています。
一番感じるのは、その場を作り上げて、常に選手のために努力しているだろう関係者の方たちの姿ですね。
ましてコロナのことがありますから、並大抵のことではないでしょう、頭が下がります。
それぞれが達成感、充実感のある終わり方ができますように、今は祈るしかないですね。
話を戻しますが・・・。
やっと人の役に立てたとつぶやいたモネを見て、親友の明日美(恒松祐里)が言います。
“ずっと気にしてたの?” と・・・。
震災の時に島にいなかったモネが、ずっとそのことを気にしていたのか、と・・・・。
それを聞いた明日美(その他の友人たちも)の方にもどこかにこだわりがあったのかもしれません。
震災当時、サバイバーギルティー(助かった者が罪悪感、無力感を感じること)という言葉を知りました。
私も細々とした被害はありましたけど、家族を亡くしたり、住宅を流されたり、原発事故で何度も転居を繰り返したりしたわけではありません。
映像を観るたびに、大きな被害を受けることなく、余震におびえながらも、それなりに平穏無事に生活を送れていることの申し訳なさなどを感じていました。
ですから、モネの抱えていたものを少しはわかりますね。
あっさり付き合ってきたつもりの朝ドラですが、いつのまにかハマってきているようです。
<追記>2021.8.7.
上の記事は、木曜日までの放送への感想でした。
昨日の金曜日は一週間の締めということで・・・。
鮫島(パラリンピックのマラソン選手)の言葉が印象的でした。
いろいろな人の手を借りていることへの感謝と、それを返したいという思いを語りながら・・・
“私が自分のために100%頑張っていることが、巡り巡ってどこかの誰かをちょっとだけでも元気づけていたら、それはそれで幸せやなと思う”
が~まるちょばのHIRO-PONさんと同じだ、と思いましたね。
こういう言葉を聞くと、自分都合に解釈しながら、救われた気持ちになります。
それでは100%頑張っているか?と聞かれると、困りますが・・・。(笑)
菅沼の背負っているものが来週は明らかになるんでしょうか。
モネは彼女を成長させてくれる人々に恵まれていますよね。
<関連記事>
【闘病日記 41】「おかえりモネ」迷う時間 2021.6.26.
連続テレビ小説 おかえりモネ 完全版 DVD BOX1
連続テレビ小説 おかえりモネ Part2 (2)
« 【闘病日記 41】「おかえりモネ」迷う時間 | トップページ | 【闘病日記 43】しびれと朝顔と »
「 作品タイトル~あ行」カテゴリの記事
- 【闘病日記 47】朝ドラ「おかえりモネ」が終わって・・・(2021.11.01)
- 【闘病日記 44】「おかえりモネ」寄り添う(2021.09.12)
- 【闘病日記 42】「おかえりモネ」人のため(2021.08.05)
- 【闘病日記 41】「おかえりモネ」迷う時間(2021.06.26)
- [NHK俳句増刊号」渥美清さんの句(2020.03.31)
「 【闘病日記】」カテゴリの記事
- 【闘病日記 58】再発?&アニメ「忍たま乱太郎」を楽しむ(2022.06.18)
- 【闘病日記 57】高沢秀昭さん、首位打者から保育士に「ラジオ深夜便」(2022.05.28)
- 【闘病日記 56】抗がん剤治療の終了。そして、胃カメラのトントン。(2022.05.02)
- 【闘病日記 55】「やまと尼寺精進日記 ひとり生きる豊穣」を観て(2022.04.11)
- 【闘病日記 54】「ムーミン」にハマる?(2022.04.06)