「青天を衝け」徳川慶喜(草彅剛)の言葉から思うこと
前回の大河ドラマ「青天を衝け」は毎回欠かさずに観ていました。
最初は草彅剛さん目当てでした。
それが、名前しか知らなかった渋沢栄一の人物像や成し遂げた仕事の数々、その人生に圧倒される思いで観続けたものです。
脚本・演出・撮影はもちろんですが、吉沢亮さんの力強く、真っすぐで熱く、常に生命力を感じさせる演技が素晴らしかったですね。
周りを固めた俳優さんたちも素晴らしくて、大河ドラマの魅力を改めて感じたものです。
特に草彅さんは徳川慶喜のイメージを変えましたね。
ギャラクシー賞(個人賞)受賞の理由には、後世に残るとまで表現されていました。
渋沢に限らず、激変の時代の人々が生き生きと描かれていて、その熱が伝わってくるような気がしました。
大河ドラマで初めて、“この人たちがいたから、今の私たちがいる” と思えた作品です。
残念だったのは、オリンピックなどの事情で短い話数になったことです。
渋沢の明治以後に関わった事業をもう少し詳しく知りたかったなあ、という思いがありますね。
本題はこれからです。
今、テレビのニュースではコロナとともにロシアのウクライナ侵攻のニュースが途絶えることはありません。
正直、観聞きしていると辛いですね。
私はワイドショーは観ていませんし、ニュースも決まった時間だけにしています。
朝起きるとすぐに点けていたテレビも、一晩中点けっ放しのラジオを続けて聴くように変えました。
戦場の映像を観ないだけでも、少しは気持ちが落ち着きます。
目を逸らしてはいけない現実と分かってはいても、ですが・・・。
それでも、ニュースは入ります。
そのたびに、思い出すのが「青天を衝け」で草彅剛さん演じる徳川慶喜の言葉です。
“人はどんなときも戦争をするのだ” と、人間は元々理屈抜きに好戦的なのだというような内容に覚えていました。
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実際にはどういう言葉(セリフ)だったのか、ニュースを観るたびに自分の中ではモヤモヤを繰り返していました。
最後の方の何話か録画していたDVDを観てみたり、ネットで調べたりしてみましたが、なかなか見つけられず諦めかけていたんですが・・・。
押し入れから、DVD録画が出来なくなり、VHSで録画をしていたものが出てきました。
第39話「栄一と戦争」の中のシーンでした。
己の光を消して余生を送り、汚名を雪ぐ伝記の件を断り続けていた慶喜。
栄一の病気回復後に、旧幕臣の前で語り始めた言葉でした。
鳥羽・伏見の戦いで負け、慶喜が大坂城を捨てて江戸に逃亡してしまった件。
戦を回避して幕府を救う道を考えていたが、戦を訴え血気に逸る家臣たちを制止できなくなっていた、と・・・。
「人は誰が何を言おうと、戦争をしたくなれば必ずするのだ。欲望は道徳や倫理よりずっと強い。ひとたび敵と思えばいくらでも憎み、残酷にもなれる。人は好むと好まざるとに関わらずその力に引かれ、栄光か破滅か、導くままに引きずられていく。それで鳥羽伏見の戦が始まったのだ」
あまりに現在の状況に合っているように感じて、これ以上書くこともありません。
どうか一日でも早く戦いが終わりますように、としか・・・。
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