大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わって
昨日で大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)が終わりました。
感想はと言えば、“凄いものを観てきた。面白かった!” です。
大河ドラマはよく観ていた方だと思いますが、一年間ダレることなく、それも緊張感を持って観続けられたのは初めてかもしれません。
あの大人気だった、いまだに歴代最高視聴率らしい「独眼竜政宗」(1987年)でさえ、8話くらいで挫折していました。
こちら仙台の英雄なのに・・・。
関連の本を買ったのは、「平清盛」(2012年)以来ですね。
ドラマの内容のものというよりも、ドラマで描かれた時代に関するものです。
歴史が苦手な私にとって、より分かりにくい時代ですから・・・。
ちなみに、「平清盛」は映像が汚いとか言われて、一般的には評判は良くなかったようですが、私は好きでしたね。
なぜかネット上の大河ドラマ歴代のベストテンとかに入っていたりしています。
結構好きなファンは多いと思いますけど・・・。
話を戻して・・・
「鎌倉殿の13人」は、武士の社会が確立する前の時代、描かれているのは謀略や裏切りの繰り返し・・・。
観ていると、戦国時代がいかに礼儀正しく(?)戦いをしていたかと実感させられたりしました。
刀や矢が出て来るシーンが苦手なので、その度に目を逸らしたりしていましたけど・・・。
観続けられたのは、やはり三谷幸喜さんの脚本と、個々の出演者の演技の素晴らしさでしょうね。
殺伐としたシーンの連続の中に、ちょっと挟まれるユーモアのシーンに、挫折しそうな気持ちが救われたりもしました。
脚本の素晴らしさはもちろんですが、それを演じる俳優さんたちの熱量が伝わってきました。
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NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」(2007年)はいまだに個人的にベストな作品だと思っています。
“俳優という仕事をしていて、たくさんの役を演じていても、コレだ!と言える役は一つか二つかもしれない。この作品は出演者にとってそれかも知れない”
当時、そうコメントしていた人がいます。
同感したものですが、今回その言葉を思い出しました。
それほどに、各役者さん(そう呼びたい)が嬉々として演じているように感じられ、役が乗り移ったようで素晴らしかったです。
殺されたりして消えていく人がとにかく多い作品でした。
それでいて、各人が物語を残し、観る側に強い印象を残していきました。
いわゆる“ロス状態” ですね。
あれだけ多い登場人物(次から次へと消えていく)なのに、一人一人の物語を積み上げていった三谷さん。
もう神業としか言いようが無いですね。
個人的には、昨日の最終回「報いの時」には疑問が残りました。
オープニング画面には松本潤さん、次回の「どうする家康」の主役ですね。
鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」を愛読していた、という繋がりらしいですが・・・。
NHKの制作側の意図かな、三谷さんが書いたものとは思えないんだけど、という違和感ばかり残ってしまいました。
違うドラマで違う俳優なので当然と言えば当然なのですが、色が違う、景色が違うという違和感・・・。
それを楽しめたかどうかは、観る側の問題なのでしょうね。
最初からでしたから、引きずったまま観ていて、北条義時(小栗旬)の最期も印象が薄くなってしまって、残念でした。
それにしても、義時の最期はアガサ・クリスティー作品からヒントを得たと聞いたんですが、どの作品なのでしょうね。
ついでに・・・
前日の「三谷幸喜の言葉」も観ました。
女性の名前が無いので、作った話が面白かったです。
実衣(宮澤エマ)が「ムーミン」からというのは嬉しかったですね。
でも、のえ(菊地凛子)が“伊賀の方” なので、「真田丸」(2016年)の“家康の伊賀越え” から “ごえ” ではなく“のえ” にした、には笑ってしまいました。
実は、毎週観た後に、ヤフーのコメントを読むのが楽しみでした。
歴史に詳しい人や、ドラマへの洞察力が深い人などの熱いコメントに、教えられることがたくさんありました。
今回だけは、まず自分の感想を書いて、これからゆっくり読もうと思っています。
ついでに・・・(笑)
前回の「青天を衝け」(2021年)も素晴らしかったですね。
当時を生きた人々の志の高さ、その情熱があって、今の私たちの生活があることを、大河ドラマで初めて感じたものです。
何より、渋沢栄一が私たちの生活の基盤になっている、インフラを始めあらゆる事業に関わっていたことに驚きを持って観ていました。
コロナなどにより放送時間が短縮されることが無ければ、後半が駆け足にならずに、もっと詳しく事業を観られただろうと残念でしたけど・・・。
次回の「どうする家康」の脚本は、小沢良太さん。
好きな脚本家なので、期待していたんですが、今回のオープニングの衝撃を引きずったままで、どうしようかと思っています。
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