東日本大震災から12年
昨日は3月11日、東日本大震災から12年経ちました。
大きな被害は受けませんでしたが、やはりあの時の状況を忘れることは出来ません。
今年は例年以上に気持ちが沈みがちになっていました。
亡くなった方々の13回忌にあたるからでしょうか。
NHKローカルTVで「被災地からの声」(現在「被災地からの声 つぎの一歩」)という番組があり、当時から聴き続けています。
観るのも聴くのも辛い時期から、とにかく前を向いて歩き出した過程をずっと観てきました。
今個人的にはどこかホッとしていたりするんですが、考えてみれば、こうして出演して語ってくれる人は一部であって、全体では無いんですよね。
3月11日が近づくと、テレビやラジオでは特集番組が組まれます。
風化させないためにも必要なこととはわかっているんですが、全部を観ていては精神的に参ってしまいます。
声高に体験や防災を語る番組が苦手で、独り言のように静かに語る番組を選んでは観ていました。
「東北ココから 言の葉トラック」(NHK仙台)を観ました。
東京から岩手県まで、トラックに積まれた言葉の数々が運ばれていきます。
“あの日何をしていましたか?” に対する答えのメモが貼られています。
途中途中で、トラックに上がり見つめる人々がいました。
ふたりの小さな娘さんを連れた若い父親・・・。
いつか子どもたちが、気になって調べて、わかってくれたら・・・とつぶやきながら、メモを書いています。
「“自分が生きているきょうの一日は、誰かが生きたかった一日” と思いますから、今生きている一日を大事に生きていかないと、誰かのために・・・」
福島では、高齢男性がちょっと見ただけでトラックを降りてきます。
インタビューで、避難所での出来事を語ってくれました。
同じ学校に原発避難の人たちと津波避難の人たちがいて、どちらが悲しいかという話をしていたということ。
何もかも失った人々と、失ってはいないけれど帰れないから失った方がよかったと言う人々・・・。
どっちも悲しい、と男性は去っていきました。
ニュースで、語り部を始めた若い女性が、当時の説明をした後に自分の気持ちを涙ぐみながら語る姿に、こちらも泣けそうになったりしたものです。
“いつもの生活の中で周囲の人々を、そして生きることを大切にしてほしい”
最近は若い人たちの声に感じ入ることが多いですね。
偶然観た「ねほりんぱほりん」(NHKEテレ)は、災害ボランティアに挫折した若い女性二人が登場していました。
期待され過ぎることのプレッシャーで鬱になったことなど、こういう面も知らせるべきだし知るべきだとも思いましたね。
思い返してみれば、若い人たちの声を聴き続けていたようなこの数日間でした。
希望がある、それが見えたような気がします。
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