【闘病日記 63】「話を聞く」とは息を吸うこと~小堺一機さんの言葉から
「B細胞性前リンパ球性白血病」と知ってから、自分に言い聞かせている言葉があります。
“受け入れて、乗り越える”
同じ病気でこの記事を読んでくださる方がいるとしたら、一緒に乗り越えていけたら、と願っています。
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「聞く」ってことは、知識をもらったり、体の中に新しいものが入るでしょ。
今度は、自分の中にあったものを相手に出すときに、たぶん相手は知らないことが出ているんですよ。
吸うことで聞く。そして、吐くことで相手に聞いてもらう。
小堺一機「インタビュー ここから」(NHK総合 2023.4.17.)より
小堺さんは、28歳のときから30年以上「いただきます」(フジテレビ系)でMCを務めていました。
当時、ベテランの女性芸能人を相手に番組をどのように楽しくしたらよいのか、悩み続けた話をしています。
当初、“一人でしゃべりすぎている“ と、萩本欽一さんや勝新太郎さんにアドバイスされた話も出てきて、懐かしくなりましたね。
故郷(千葉県市川市)で、おとなに可愛がられた想い出などを語り、たどり着いたのが上のような考え方だったようです。
なぜ、こんな話を取り上げたかというと、ここからが長くなります。(笑)
19日が消化器内科(病名・自己免疫性肝炎)の通院日でした。
前回からの3か月は長かったですね。
20年以上飲み続けていたプレドニンがウルソに変わりました。
症状が安定しているし、ウルソの方がリスクが少ないということで・・・。
副作用は無いと言われましたが、実際は吐き気、下痢、胃の不調などに悩まされてきました。
2度ほど、予約日の前倒しをお願いしましたが、かないませんでした。
自分よりも大変な状況の人がいる、と理解していても、こちらの症状が軽くなるわけでもありません。
結局、3か月のうちの3分の1は勝手に服用を中止、あとは服用しても指示の朝夕3錠ずつではなく、1錠ずつとか2錠ずつ。
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指示通りに服用していないことの罪悪感、再発するのではないかという不安感に悩まされ続けましたね。
自分の中に溜まっていくものが大きくなりました。
2度も再発した白血病の方が何とか落ち着いている状態で、どうしてほとんど忘れかけていたような病気の方で悩まなければならないのか、と・・・。
鬱屈した思いが強くなってきて、診察日には先生にこういうことを言おうと、何度もシュミレーションを重ねたりしていたものです。
次回からはかかりつけ医に診てもらうように、と言われていたことも大きかったかもしれません。
そんな状況で観ていたのが「インタビュー ここから」でした。
小堺さんの話を聞いているうちに、何かが消えていくような気がしました。
イカらせていた肩が静かに下がっていく感じ、ですかね。(笑)
自然体で良いのだ、ということ。
先生の話をきちんと聞き、私も疑問があれば素直に訊ねる、そういうことですよね。
当日、それが出来たことがとても嬉しかったです。
肝機能検査の結果に異常はありませんでした。
ウルソの勝手な服用方法について叱られることも無く、今後は2錠ずつとなり、体調次第で止めたり量を減らしてもかまわないとのこと。
かかりつけ医の件は、転院と思い込んでいましたが、CT検査などはこれまで通りに行うとのことでした。
このところ吐き気は無く、下痢は様子見という感じになっています。
細かい症状を言ったらキリが無いですが、とにかくホッとしている状況です。
時々、目を通しています。↓
「養生訓」(貝原益軒)
病人は養生の道をかたく守り、病気のことをくよくよ考えてはいけない。
くよくよすれば気がふさがり病気が重くなる。
病気が重くても、気長によく養生すれば、思ったよりも病気は早く癒えるものである。
人を恨み怒り、からだを憂い嘆いて心を苦しめ、楽しまないで、はかなく年月を過ごすのは惜しいことである。
年をとってからあとは、一日を十日として日々楽しむがよい。
余談です。
通院日は、雨。
調剤薬局の濡れた床で足を滑らせてしまいました。
運よく、後ろに加湿器のようなものがふたつあって、何とか転ぶのは踏み止まりました。
でも、斜めの体勢を元に戻せない!
こんなに居たのか、と思えるほどの女性薬剤師さんが出てきて、助けてもらいました。
大勢の患者さんもいて、恥ずかしさを感じながらも、転ばなかったのは毎朝歩いていたおかげか、などと思ったものです。
でも、時間が経ってから怖くなりましたね。
どこで何があるかわからないのですから・・・。
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