朝ドラ「ブギウギ」が終わって
朝ドラ「ブギウギ」が終わりましたね。
この半年、本当に楽しませてもらいました。
「あまちゃん」の再放送が終わってすぐだったので、おかげさまであまロスにはならずに済みました。
これまでの朝ドラは、長丁場のせいか不幸なシーンが延々というパターンになりがちで、それが苦手でした。
でも、今回は“苦の後には、楽” でというパターン、それもあくまでこちらを納得させたうえでの展開でした。
それは、脚本・演出、そして演者が素晴らしかったということですよね。
展開と言葉(セリフ、無言を含めて)に興味を持ったドラマでもありました。
何より、笠置シズ子さんの人生に、フィクションがあっても、触れられたことは大きいです。
その上に、週の終わりに華やかなステージシーンがありましたから、満足過ぎるほど満足でした。
趣里さん、もう有名な親の存在など忘れさせましたね。
パワフルで明るくて、笠置シズ子さんのイメージそのままでした。
それにしても、俳優とはなんと体力と精神力が必要な仕事なのだろうと思わせられました。
オープニングの人形についてですが・・・
当初、気持ちが悪いという声がありましたね。
実は、私もその一人でしたが、その後見方が変わりました。
おそらくこちら東北ローカルの番組だけだと思うのですが、その創作過程の映像が流されました。
製作者は世界的なクリエーターらしいです。
番組では、その指示により人形を囲んで数人の人が一コマ一コマ動かして撮影するというアナログな方法を映していました。
笠置シズ子さんが歌手であることを知っている世代です。
それでも「ラッパと娘」は初めて知りましたけど、その迫力には圧倒されました。
誰かが書いていましたが、戦中戦後にこれほどパワフルで楽しく圧倒的なステージングをする歌手がいて、なぜそれに続く流れにならなかったんだろうという思いが確かに湧いてきますね。
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YouTubeに素晴らしい映像があります。
「ラッパと娘」「ヘイヘイ・ブギ」「ジャングル・ブギー」「東京ブギウギ」のメドレーです。
映像が残っているのが奇蹟にしか思えないし、それを今観ることができて何とも幸せな気持ちになります。
最後の曲の前の笠置さんは、まるでハリウッドの女優さんのように優雅で、言葉使いも上品で驚かされます。
その時、観客から「東京ブギウギ」のリクエストを受けて、“みなさま、よほどお好きなんですのね” と・・・。
最終回、“皆さんの好きな・・・” というセリフがありましたが、脚本家がこの映像を観ていたのか、と思ったものです。
YouTubeにはたくさん出ていますが、この映像と音が一番良いような気がします。
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草彅剛さんは、初主演作「いいひと。」(1997年)から観ています。
SMAPの一員というよりも、当時から俳優として好きでいたような気がしています。
今回の演技に対して、棒とかヘタとかの意見が見られましたね。
逆に専門家(評論家?)からは絶賛されています。
正直、第1回を観たとき、私も違和感を覚えたものです。
何だか、ずっと草彅さんの素の部分を観ているような気がしていました。
終わりが近づき、歌合戦で歌う福来の姿をテレビで観ているあたりから目が離せない状態になりました。
ほとんどセリフが無く、表情だけ・・・。
大河ドラマ「青天を衝け」の徳川慶喜を思い出していました。
語らずして語っている、この役が好きでしたね。
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どちらかというと、私は俳優の演技よりも言葉(セリフ、無言も)に興味があるようです。
脚本を担当した足立紳さん、櫻井剛さんに感謝です。
服部良一さんの曲を改めて紹介してくれたお孫さんの服部隆之さんにも・・・。
服部さんのドラマ「それが答えだ!」(1997年・フジテレビ系)の音楽が大好きです。
それにしても、コメント欄で演技について語る人たちが多いですが、感心するばかりですね。
草彅さんの絶賛された映画「ミッドナイトスワン」を観ていない私にはとても語れません。
淡谷のり子さんである茨田りつ子さん役の菊地凛子さん。
ずっと存在感がありましたが、やはり終わりに近づいたときの静かなセリフと佇まいが素敵で魅入ってしまいました。
趣里さんとともに、これからを追いかけていきそうな俳優さんです。
次回の「虎に翼」も面白そうですね。
伊藤沙莉さんが主演ですから・・・。
それに松山ケンイチさんが出るので、楽しみでしかありません。
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