【闘病日記 70】後頭部打撲と迷子と
「B細胞性前リンパ球性白血病」と知ってから、自分に言い聞かせている言葉があります。
“受け入れて、乗り越える”
同じ病気でこの記事を読んでくださる方がいるとしたら、一緒に乗り越えていけたら、と願っています。
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先週の夜、転倒してタンスに後頭部を打ち付けてしまいました。
痛みより真っ先に思ったのは “やってしまった!”でしたね。
その後に不安な思いが襲ってきました。
白血病の発病当時にかなり厳しく言われていたことがあります。
絶対に身体をぶつけて内出血を起こさないように、と・・・。
それでも、当時はぶつけてもいないのに、頻繁に身体のあちこちにあざが出来ていたものです。
最近はそれも無いので、ほとんど忘れていました。
今週になって、ピリピリする痛みに首の重苦しさが加わると、不安が増すばかりでした。
近くに脳神経外科が無いので、地下鉄で南の最終駅にあるクリニックへ・・・。
駅から3分のはずでした。
駅に降りたら、人々はサッと散ってしまって、人っ子一人いない状況になりました。
駅の中も森閑とした状態。
“まあ、いいか。3分だもの” と歩き出したけど、建物や道路がたくさんあるのに、とにかく人影が無い。
スマホの地図どおりに、行けども行けども、クリニックらしきものが見えない。
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遠くに黒いかたまりが動いているような・・・。
出にくい声で呼びかけながら、必死に追いかけました。
振り向いたのは、黒づくめの高齢女性。
ふわっとした黒の洋服に、白髪もふんわりと、品の良い、まるで舞台女優のようでしたね。
事情を話したところ、わざわざクリニックまで案内をしてくれました。
途中では、私の呼び声に気がつかなかったことを謝り、私が声が出にくいからと言うと、自分も経験があるとも話してくれました。
クリニックは、午後再開まで外に並んで待つシステムになっていて、しばらく私に付き合い、次に来た方に私のことを頼んで去っていきました。
そのときは、ただただ感謝を伝えることしかできませんでした。
だいぶ後になって、不思議なことに気がつきました。
遠くに歩いているときは、ほとんど身体を折るようにして歩いていたはずです。
それが、振り返ったときからクリニックの前で一緒に待ってくれていたときは、真っすぐな姿勢でした。
無理をさせてしまっていたのではないか、と申し訳ない気持ちになりましたね。
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そして、話は帰りに飛びます。(笑)
帰りは来た道を戻ればいいはずが、駅への近道かもしれないと逆方向へ・・・バカですね。
やはり人影は無く、日が暮れかかり焦りまくりで、やっと見つけたのが中年女性。
私でも迷いますよと語りながら、車で地下鉄駅まで送ってくれました。2,3分でした。(笑)
みなさん、本当に優しい。
風が冷たかったのですが、幸せを感じた時間でしたね。
そして、クリニックといえば、大勢の患者さんでいっぱい。
看護師さんも先生もテキパキと、それでいて細やかな対応をしているのが印象的でした。
頭痛の患者さんが多いらしく、待合室などもそれに対応した雰囲気を作っている感じですね。
ヨシタケシンスケさんの絵本を置いてあったのが、個人的には評価を上げましたね。(笑)
おかげさまで、MRIの結果に問題はありませんでした。
中身の濃い、幸せな一日でした。
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