映画「国宝」を観て
遅まきながら、映画「国宝」を観てきました。
この夏は真菌感染症で体力(特に脚力)が一気に落ちて、3時間の上映時間を耐えられるかどうか以上に、映画館に行くこともできない状況でした。
ロングランを祈っていてのやっとの実現です。
溢れる情報を浴びすぎたせいか、しばらくは〝なるほどね〟 という感覚で観ていましたね。
ただ歌舞伎のシーンは踊りだけだと勝手に思っていたので、吉沢亮さん(喜久雄)が「曽根崎心中」のお初を演じる芝居のシーンには圧倒されました。
渡辺謙さん(花井半二郎)の息子の横浜流星さん(俊介)がそれを観て、一時歌舞伎の世界から去ってしまうほどの重要なシーンです。
後半で、病で足を切断せざるを得なかった流星さんがお初を演じて、吉沢さんが相手の徳兵衛を演じるシーンがあります。
胸を打つシーンで、その切なさにはこちらが泣きそうになりましたね。
その後、彼は亡くなります。
父親も息子も、舞台の上で壮絶な最期を迎えています。
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吉沢さん演じる喜久雄も、任侠一家の子として生まれ、壮絶な人生を送っています。
芸が上手くなるためには悪魔に身を売ってでも、と娘の前で神社で手を合わせていました。
人を傷つけ、自分を傷つけて、波乱の人生を送ります。
人間国宝になってのインタビューで、順風満帆な人生でここまで来たと紹介されても、柔和な表情を見せていたのが印象的でした。
インタビューでは、今後のことを聞かれ、〝見たい景色がある〟と、具体的にはわからないけど、と…。
ラスト、吉沢さんが「鷺娘」を舞うシーンは、その踊りと映像が素晴らしすぎて、やはり泣きそうになりました。
踊り終わって、最後に上を仰ぎ見ながら〝きれい〟とつぶやきますが、彼が見たかった景色が見えたのでしょうか。
大河ドラマ「青天を衝け」の吉沢亮さん、「べらぼう」の横浜流星さん。
二人ともに、若くして清々しくも堂々と主役を演じています。
この二人の、演じることへの凄まじいほどの姿勢に、役と本人とが重なって見えました。
妥協しないで作品を創り上げること、俳優たちが渾身の力を込めて演じることの凄さを感じたものです。
でも、何も考えないで、映像や俳優たち(二人を囲む俳優たちも含めて)、そして歌舞伎の美しさを楽しむだけでも良いのかもしれません。
吉沢さんの最後のセリフが〝きれい〟ですから…。
それにしても、作品を観るときには事前に情報を入れすぎないほうが良いと思わせられました。
今回は、体調的に観ることができないのではないかという不安があってのこと。
それでも、一縷の望みで、映像を観るのだけは避けていましたので、感動は大きかったですね。
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