「プレバト!!」(TBS)の俳句査定コーナーが好きです。
このブログでは、フルーツポンチの村上健志さんの句を取り上げてきましたが、その他にも気になる人たちが、それも次々と出てきています。
まず作品が印象に残って、その後に作者を意識するという感じになりますが・・・。
以下の(*)印 は、夏井いつき先生の批評です。
☆ 最初に取り上げたいのは、Kis-My-Ft2の千賀健永さん(特待生2級)。
4日の第1回冬麗戦で優勝。
本人も予想していなかった結果(おそらく周囲も、私も)に大泣きでしたが、こちらももらい泣きをしそうでした。
お題:雪と青空 2018.1.4.
雪原や 星を指す 大樹の骸
*一語一語出てくるたびに、光景が少しずつ動きながら、全部読み終わると、
清浄とした冷たい世界の中に大樹と星が美しい絵画のよう。
5・5・7の調べで、美しい緊張感を生み出している。
頑張った子は、えらい!
その清浄で冷たい静かな景色が目の前に浮かぶ映像に、時間経過(昼から夜、木が朽ちるまでの年月など)まで表現されていて素晴らしい句ですね。
これまでは、同じグループの横尾渉さん(名人2段・今回7位)とは比較にならないほどの差がありましたが、次からが本当の勝負ですね。
【追記】2018.5.11.
お題:梅と電車 2018.2.8.
梅林の 海を絶つ 鉄路の光
*比喩で映像化が出来ている。5・5・7の調べ。
特待生1級へ昇格。
お題:桜と富士山 2018.4.12.
乙女座の スピカ流るる 花吹雪
*第2回俳桜戦・第3位。
写真から夜が想像できる発想力。
美しい言葉を取り合わせた美しい句。
変に迷わないで、まっすぐ詠むといい。
<添削>
乙女座の スピカよ 花吹雪 流るよ

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