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作品タイトル~や・ら・わ行

【闘病日記 55】「やまと尼寺精進日記 ひとり生きる豊穣」を観て

 

「B細胞性前リンパ球性白血病」と知ってから、自分に言い聞かせている言葉があります。
   “受け入れて、乗り越える”
同じ病気でこの記事を読んでくださる方がいるとしたら、一緒に乗り越えていけたら、と願っています。

       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

9日の「NHKスペシャル やまと尼寺精進日記 ひとり生きる豊穣」を観ました。
2020年に本放送が終わって、今は再放送を観ているだけなので嬉しかったですね。
身体にも目にもやさしい料理の数々、3人の絶えない明るく楽しそうな笑い声が響く風景が、とても好きでした。

本放送の終わりを突然に感じていました。
だいぶ後になって、副住職の佐々木慈瞳さんとお手伝いのまっちゃんが下山していたことを知って、ちょっとショックでしたね。
私は毎朝テレビ体操(ラジオ体操も含む)をしています。
本放送が終わってからも、3人は変わらずに、私と同じ時間にラジオ体操をしているものと思っていたものです。今もですが・・・。
今回の映像では、お寺の上り口に3人の人形が無くて、何とも寂しかったですね。

ひとりになったご住職の後藤密榮さんはどうしているのか、ずっと気になっていたので、今回の放送は本当に嬉しかったですね。
最初に登場した時、玄関までの道の両側に緑が鬱蒼としていて、やはりひとりでは手が回らないのだと思ってしまいました。
でも、いつもと変わらない穏やかな笑顔で、コロナ禍で野菜を作っているのだと語っていました。


 

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「やまと尼寺 精進日記」“卯月 たけのこ お花見 ピクニック”


   「やまと尼寺 精進日記」“卯月 たけのこ お花見 ピクニック”
                         NHK・Eテレ  2017.4.30.放送 


「やまと尼寺 精進日記」(NHK・Eテレ)という番組があります。   
月1回、最終週の日曜日の夕方6時の放送。    
偶然見かけて、今はとにかく楽しんでいますね。    
といっても、まだ2回目ですが・・・。    
   
奈良県桜井市の音羽山観音寺は、1200年の歴史があるお寺。    
住職と副住職、そしてお手伝いの3人は、いずれも女性。    
山道を登って本堂にたどり着けば、3人に似せた人形がお迎えです。    
   
3人が里の人々の協力を得ながら、山の恵みに感謝し、季節の食材で料理をしながら生活していく様子が紹介されています。    
ゆったりとした時間の流れに浸れ、自然の食材のおいしさが伝わってきます。    
買い物のたびに品物をひっくり返して添加物をチェックしている自分がイヤになりますね。 
   
しいたけ作りや野草積みなどの作業、ひとつひとつの食材を大切にし工夫して料理する姿がありますが、とにかくどんなときも笑顔が絶えない、笑いが絶えないのが、何とも観ていてほっこりさせられます。      

                     
         
         

やさしい精進料理 [西川玄房]

         
         

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シルバータイムドラマ「やすらぎの郷」

   

 

帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)が始まりました。   
シルバータイムドラマという呼び名を初めて聞いたような気がします。    
どうしてこれまでこの種のドラマが無かったんでしょうね。    
ドラマもCMも若者向けで、さすがのテレビ好きの私もうんざりしていました。    
   
それにしても、豪華な出演者です。    
脚本家・倉本聰さんの影響力の大きさ(それはこれまで積み重ねてきたものですが)、俳優・女優陣の覚悟を感じさせますね。    
若くて絶世の美女だった時代の写真と現在の自分を見せてしまう女優さんたちの覚悟には、やはり積み重ねてきたゆるぎない自信が感じられます。      

次々と現れる若き日の写真を見て、朝ドラ「あまちゃん」(2013年)を思い出していました。 
昭和に遡って懐かしさを感じさせるパターンですね。    
今、テレビ離れが進み、ドラマ作りが難しくなっていると言われるテレビ界で、キャスティングを含めて、自分の世界を通せるのは倉本さんと宮藤官九郎さんだけのような気がしました。         

                     
                  
   

      

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映画「わが青春に悔なし」

「わが青春に悔なし」  公開:1946年/東宝

   

監督:黒澤 明   
脚本:久坂栄二郎    
音楽:服部 正    
撮影:中井朝一    
キャスト:原 節子  大河内傳次郎  藤田 進  河野秋武  高堂国典  杉村春子

 

<解説・あらすじ>   
黒澤明監督の戦後最初の監督作品。    
戦前の京大・滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をモデルに、ファシズムの吹き荒れる時代にあって自らの信念に基づいて強く生きる女性の姿を謳い上げたドラマ。    
京都帝国大学の教授・八木原(大河内傳次郎)の教え子たちにとって教授の一人娘、幸枝(原節子)は憧れの的。    
野毛(藤田進)と糸川(河野秋武)も幸枝に想いを寄せていた。    
秀才型で日和見的な糸川に対して、実直で行動派の野毛。    
軍国主義が強まる中、野毛が反戦運動家に、糸川はそれを取り締まる検事にと反対の道を選ぶ。    
幸枝は信念を持って行動する野毛に魅力を感じ、結婚するが……。

                     
         
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わが青春に悔なし      

      
      

原節子さんが亡くなりました。
訃報を聞いたとき、半世紀も生きたままに伝説化された女性でしたから、不思議な気持ちが先立ってしまいました。
亡くなった方の作品を直後に観るのはあまり好きではなかったのですが・・・。
そういう意味では、抵抗なく観られましたね。    

この作品の存在は知っていましたが、描かれた時期の印象から敬遠していました。    
暗くて、閉塞的な青春、とか。    
観るきっかけは、原さんの役が強く自立した女性として描かれている、ということを知ったことからです。    
   
直前に、「麦秋」(1951年)を観て、原さんの “嫁に行けないんじゃなくて、行かないの”という台詞を聞いたことも大きかったですね。    
婚期(死語?)を少し過ぎた女性が、心配する周囲に対して放つ言葉でした。    
古い映画だと、どうしても女性は主張しないというイメージがあります。    
その印象が変わって、他のものも観てみようと思えた作品でした。

 
 

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映画「リオの男」

「リオの男」公開:1964年/フランス映画   

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監督:フィリップ・ド・ブロカ    
脚本:ジャン=ポール・ラプノー他    
撮影:エドモン・セシャン    
音楽:ジョルジュ・ドルリュー    
キャスト:ジャン=ポール・ベルモンド フランソワーズ・ドルレアック ジャン・セルヴェ 

 

<あらすじ>   
アドリアン(ベルモンド)は休暇を利用してパリの恋人・アニュス(ドルレアック)に会いに来た。 ところが、アニュスは何者かに誘拐されてしまう。    
アニュスの父親はアマゾンで石像を発掘していて、その石像も美術館から消えていた。   
アドリアンはアニュスの後を追いかけて、ブラジルのリオへ向かう。

 

ジャン=ポール・ベルモンド主演のアクション・コメディ。   
当然若くて、終始軽快な動きを見せています。    
「勝手にしやがれ」(1959年)などの問題作に出演しながら、こういう軽めの作品に出ていたのも、彼らしいですね。    
   
今回も、昔のように深夜のテレビ放送を録画して観てみました。    
なぜ、長い間自分の意識の底に残っているのか、を知りたかったもので・・・。   
   

 

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映画「リトル・フォレスト 夏・秋」

「リトル・フォレスト 夏・秋」 公開:2014年 

 

   

   
監督:森 淳一    
原作:五十嵐大介    
撮影:小野寺幸浩    
音楽:宮内優里    
出演者:橋本 愛  三浦貴大  松岡茉優  温水洋一  桐島かれん      

 

<あらすじ>   
東北のある小さな集落、小森。    
いち子(橋本愛)は、一度は都会に出たものの自分の居場所を見つけられず、ここに帰ってきた。    
近くにスーパーなども無い、自給自足に近い暮らし。    
稲を育て、畑を耕し、周りの野山で採った季節の食材を恵みとして、毎日の食事を作り暮らしている。   
   

 

まず目に入るのが、雨が多いという村の煙るような景色。   
夏から始まるので、緑が本当に深く瑞々しい。    
それだけで癒されてしまったものです。    
   
それにしても何も起きない映画を、こう続けて観るとは思いませんでしたね。    
数日前に、小泉今日子さんや小林聡美さん、もたいまさこさん出演の「マザーウォーター」(2010年・松本佳奈監督)を観たばかり。    
何十年も生きてきて、これほど何も起きない映画を初めて観ました。    
   
こちらは、映像の美しさとともに、淡々とした展開(展開とも言えないですが)は、ほとんどドキュメンタリーのようです。    
クールな美少女の橋本さんが農作業をする、という何ともミスマッチとも思えたのですが・・・。    
無名の一般人だったら(それに近い女優さんだったら)、と考えると、何かが起きなければドキュメンタリーとしても成立しなかっただろうとも思いましたね。 

 

    
24時間女優ー待つ女ー 橋本愛×飯塚健 [橋本愛]   

 

 

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「流星ワゴン」第1話

   

   
昨夜の「流星ワゴン」(TBS系)第1話を観ました。    
完全に、吉岡秀隆さん目当てですが・・・。    
   
吉岡さん、辛かったり切なかったり、苦悩する役が多い俳優さんですから、ちょっと引き気味に観始めたのですが、ホッとしました。    
何しろ、「警官の血」(2009年・テレビ朝日)での、過激派のスパイを命じられた警官役が凄すぎて、こちらがトラウマになったような気分がしたものです。    
幽霊とは言え、車で主役の親子(香川照之&西島秀俊)を過去へと運ぶ役回りなので、今回は何となく静観していられそうです。    
   
   
   
   
連続ドラマW トクソウ [吉岡秀隆]

 

 
ドラマの内容は、「とんび」(2012年・NHK、2013年・TBS)と映画「異人たちとの夏」(1988年)を合わせたような感じでしたね。    
重松清さんの原作を読んでいないので、白紙状態で観ましたが・・・。    
重松さんの小説もドラマもあまり読んだり観たりしていませんが、死が重要な意味を持って描かれている作品が多い気がしています。    
個人的には、そこにちょっと遠ざけてしまっている感じがあります。    
現実味を覚える年代に入っていますから・・・。    

 

    
とんび [堤真一]   
   
    
異人たちとの夏 [風間杜夫] 

 

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土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」最終回“早過ぎる”

 

土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」最終回“早過ぎる”
                                                         NHK総合  5月17日放送 

 

 

放送からだいぶ経過したので、改めて録画したものを観てみました。
やっぱり、タイトルから始まって、その洒落た映像にただただ観入ってしまいましたね。
光と影の使い方が何とも素晴らしいです。
特に、増沢磐二役浅野忠信さんの顔の陰影にくぎ付けになりますが・・・。

最終回ですが、早めに原田志津香(太田莉菜)殺害の犯人がわかるという展開でした。
これは意外でしたが、その後に更に重要な展開があるのだろうと気は抜きませんでしたが・・・。

上井戸亜以子(小雪)と原田保(綾野剛)がかつて結婚していたことがわかり、戦後再会して事件が起きたということですが・・・。
亜以子は、上井戸(古田新太)が犯人と嘘をつき、直後に真実を告白した遺書を残して自殺。
自分のために保が罪をかぶって死んでくれた、その思いで“これほどの幸せは無い”という表情でしたね。
かなり頻繁に、かつての二人の幸せだったときのシーンが流されましたから・・・。
蘭の花は、増沢が言うところの“幸せすぎる記憶”だったんですね。
増沢の事務所で、それぞれに同じ窓を眺めながら同じ感慨を持った二人のシーンが、ここにきて思い出されます。

 


酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [浅野忠信]

 

 

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土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第4回“墓穴にて”

 

土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第4回“墓穴にて”
                                                         NHK総合  5月10日放送 

 

 

ここに来て、やっと上井戸亜以子(小雪)と原田保(綾野剛)の接点が見えてきましたね。
そうなるとそんなに複雑なストーリーではないのかな、と思ってしまった私は単純なのでしょうか。
原作本の厚さを考えると、短絡的かもしれませんが・・・。

事件の真実を知っていそうな上井戸(古田新太)の死を増沢(浅野忠信)の犯行と言う亜以子。
その増沢を犯人ではないと即座に断定する岸田警部補(遠藤憲一)がカッコいいですね。
増沢と岸田の、お互いを知り尽くしている関係が何ともハードボイルドだと思ってしまったものです。

 


かすていら [遠藤憲一]

 

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土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第3回“妹の愛人”

 

土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第3回“妹の愛人”
                                                         NHK総合  5月3日放送

 

 

事件の真相がなかなか見えてこない、何だかゆったりしていると感じてしまうのは、他の刑事ドラマの観過ぎなのでしょうね。
テンポ良く、1時間弱で事件を解決しなければならないのが、一般的なパターンですから・・・。

これは、映像や音楽、俳優の演技をゆっくりと楽しむドラマのようです。
増沢役・浅野忠信さんの暗闇に浮かぶ傷のある表情のアップなど、映像処理の格好よさ(もちろん本人も)に魅入ってしまいました。
チリンチリンという電話の呼び出し音や密やかな靴音に惹き込まれて時間が過ぎていきます。
惹き込まれ過ぎて、突然の銃声に驚かされたりしますが・・・。
今回は特に、外光が白っぽく部屋に差し込む(ハレーション?)シーンが多かったですね。

それにしても、ハードボイルドだから?、とにかく殴るシーンが多いですね。
女性であろうと容赦しません。
つい懐かしさを感じてしまうのは、昔はこんな映画が珍しくなかったということでしょうか。

 

 
NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」ビジュアルブック

 

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